Vol.192
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アルファー食品の防災食【後編】今日から試したくなる!工場で教わったアルファ化米の意外な楽しみ方
後編では、アルファー食品が取り組む多様なニーズへの対応、そして同社が考える“非常食の新しい役割”について研究開発部の持田さんに伺いました。
災害時の「食べられない」をなくすために
【現在のアレルギー対応商品やUDF(ユニバーサルデザインフード)、ハラル認証商品のラインナップが充実していますね。きっかけはありますか?】
阪神・淡路大震災では、大量のご飯を支援物資として届けました。しかし現地では、アレルギーのある方や宗教上の理由等で特定の食材が食べられない方々に、十分な食事が行き届かない場面がありました。
食の制限がある方にも、安心して食べられるものを届ける必要がある。そう強く感じ、この分野の開発を進めるきっかけに。
非常食の役割は、当然ながら「お腹を満たすこと」だけではありません。
美味しさはもちろんながら、さまざまな状況の人を想定し、公平性や配慮をどう担保するか。震災で浮き彫りになった課題に向き合い続けている姿勢が多様なニーズに応える商品づくりに表れています。
“安心の幅”を広げるために
例えば、アレルギー特定原材料等28品目に対応した商品。ハラル対応商品。
あるいは、不足しがちな栄養成分を補うシリーズ。
いずれも災害時だけでなく、日常でも役立つ食品であることが設計の前提になっています。

【非常食】としての機能だけでなく、防災を軸にしながらも、日常生活の課題に寄り添う視点が商品開発の随所に感じられました。
備えるを日常に。普段使いという新しい提案
アルファ化米には、洗米や浸水が不要で、調理の手間を大幅に減らせるという実用的なメリットがあります。さらに味が染み込みやすい特性もあり、防災時の備蓄品という枠を超えて、日常のさまざまなシーンで活用できる食品として注目されています。
ローリングストックを習慣化するためにも、日頃から防災食を取り入れる「普段使い」はとても有効です。持田さんのお話でも印象的だったのは、こうした特性が非常時だけでなく、普段の料理にも便利だということ。
最近は、家庭での時短調理やアウトドア用として取り入れる方が増えているんです。アルファ化米は味が染み込みやすく、アレンジしやすいと好評をいただいています。
防災の備えでありながら、日常の暮らしにも寄り添う。そんな新しい使い方が広がっています。

活用シーンの例
-忙しい日の簡単ごはん
-急な来客時のサポート
-ソロキャンプなどアウトドアの携帯食
-夜食・軽食としての利用
ぜひ試してみて!開発者おすすめの簡単アレンジ
インタビューの最後に、持田さんが「ぜひ試してみてほしい」と教えてくれたレシピがあります。
それが、アルファ化米を使ったパエリア。

具材を加えて炊くだけで、驚くほど本格的な味わいになるそうです。
調理工程がシンプルなアルファ化米だからこそ、味がしっかり染み込み、短時間で仕上がるのがポイント。とにかく失敗知らず、誰でも本格的なパエリアが作れるそう。非常時に備える食材でありながら、“今日はちょっと気分を変えたい” という日にも使える一品です。
【安心米白飯de簡単パエリア】 レシピはこちら
“非常食の考え方が変わりつつある”
アルファー食品の取り組みからは、企業としての理念やこだわりだけでなく、災害現場で得た学びや、誰もが安心して食べられるようにという普遍的な配慮が感じられました。

必要な時にしっかり頼れること。
そして、日常でも無理なく使えること。
その両方を満たす食品が、今の時代に求められています。
非常食は「いつかの災害時に食べるだけ」ではもったいない。本記事を通して、防災食を少し身近に感じていただけたなら嬉しいです。
もしもの日に備えることは、自分や大切な人の暮らしを守る第一歩。
アルファ化米を、ふだんの食事でも気軽に試してみてはいかがでしょうか。
聞き手・文:SAIBOU PARK編集部
監修:SAIBOU PARK/防災士
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取材先紹介
持田 咲子 アルファー食品株式会社 研究開発部 部長
Sakiko Mochida「想いを支える愛情ごはん」を企業理念に掲げ、島根県出雲市を拠点とする食品メーカー。
特に、防災対策として重要な「備蓄食」の開発・提供に注力しており、水やお湯を注ぐだけで食べられる「アルファ化米」を主軸とした長期保存食「安心米」シリーズが人気。
その高い品質とおいしさは、各種コンクールでの受賞歴も豊富で、災害時や日常の食卓を支える「食の安心」を提供している。
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