Vol.116

冬防災は寒さ対策を重視!サッと足したい身近な8つのアイテム

防災も衣替えが必須

高温で多湿な夏と、低温で乾燥した冬。日本の防災を考えるときは、極端な季節の変化に対応した備えを用意することが欠かせません。

緊急時に家から持ち出す「非常用持ち出し袋に、真夏のアイテムと真冬のアイテムを両方入れておくのはナンセンス。より重要な荷物を少しでも多く持ち出せるよう、それぞれの季節に必要なものは、定期的に入れ替えるようにしましょう。

冬季に備えたいアイテム

どれもありふれた日用品ばかり。使わなくなった水筒やストール、使い残しの保湿クリームを捨ててしまう前に、防災用として活用するのもおすすめです。

【1】ニット帽
寒さへの対策としてはもちろん、避難時に頭を守る重要性からも持っておきたい(別途、通年でヘルメットも用意を)。さらに帽子があれば、避難生活で髪の乱れを気にしなくて良いというメリットも。

【2】靴下
避難所の床が冷たいことを想定して。通年で用意する携帯スリッパとは別に、足首まで温めることができる靴下は必須。

【3】手袋
逃げ出すとき身に付けられなかった場合の保険として用意。通年で用意する軍手よりも、ストレスなく使い慣れた手袋があれば。

【4】上着
薄手の普段着で逃げ出すことになった場合の保険として用意。外からの風や冷気を通さず、コンパクトにまとまる上着があると安心。アウトドア用のウインドブレーカーなどがおすすめ。

【5】保湿クリーム
肌の乾燥がストレスになる場合は必須。唇から顔、全身に使えるタイプがおすすめ(荷物の総量を減らすため)。

【6】薄手のストール
首や体を包んで体温を保ったり、敷き物、就寝時のブランケット、荷物の運搬、三角巾の代わりなど、幅広く使い回すことができる。大判のマフラーでも代用可。

【7】カイロ
電源を使わず発熱できるカイロは冬防災の必需品。衣類に貼るタイプと、貼らないタイプの両方があると心強い。

【8】保温できる水筒
温かいお茶やスープを入手できたとき、すぐに冷めてしまうのを防ぐ。寒冷な状況下では体温を下げない工夫が大切。

フリーザーバッグ収納を活用

冬の防災アイテムは、なるべくまとめてフリーザーバッグに入れるのがおすすめ。中身が見えて整理しやすく、使うときも取り出しやすくなります。フリーザーバッグ収納を活用すれば、半年に1度、夏のバッグと入れ替えるだけで季節に対応することができます。

空気を抜いてコンパクトにする

まとめ:季節品は小分けが正解

ほかにも季節ごとの必需品があれば、季節ごとの小分けにして、入れ替えるようにしましょう。ちょっと面倒にも思えますが、期限の切れた非常食や電池を入れ替えるためにも、非常用持ち出し袋は定期的な見直しが必要です。

ほんの少しの手間が、いざというときの生活の質を大きく左右します。衣替えのタイミングで、ご自宅の備えを再確認してみましょう。

執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士

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