Vol.172
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津波避難の基本!命を守るために知っておくべきポイントとは?

大規模な地震とともに、海面が隆起したり沈降したりすることで発生する巨大な波「津波」。地震大国である日本では、地震の揺れとともに津波への対応も知っておくことが重要ですよね。
「できるだけ遠くに逃げること」は言うまでもありませんが、それ以上に大切なポイントがあります。津波から避難する場合に、意識すべき項目を詳しく見ていきましょう。
30センチの津波でも油断禁物
まずは、通常の波と津波の違いについて。通常の波は、風の力を受けて「海面の海水が動いている」状態です。一方、津波は海底から海面までの「海水全体が塊のように動く」ため、そのパワーは桁違い。沿岸でも力は衰えず、陸上に上がっても一気に進んでいきます。
たとえ30センチの津波であっても、身動きが取れなくなってしまう可能性も。そのため、決して油断することなく、「津波注意報」が発表された場合にはすぐに海岸から離れましょう。

「すぐに避難」が何よりも鉄則
津波からの避難の基本は、何よりも「すぐに避難」することです。津波の伝わる速さ(伝播速度)は水深に関係し、太平洋側における津波の速度は、平均すると時速770kmとジェット機並みの速さ。津波が見えてから逃げても間に合わないことも。津波の危険がある地域の人は、強い揺れを感じた時点で避難することが重要です。
また、弱い揺れであっても長時間ゆっくりとした揺れを感じた時には、津波が発生する可能性があります。海へ様子を見に行くなどの行動は絶対にやめ、速やかに避難しましょう。
津波は何度も押し寄せることがあるため、最大波がいつくるかはわかりません。注意報や警報が解除されるまで、避難場所で待機することが大切です。
そもそもいつ起きるか分からない地震や津波。特に、海や川の近くにお住まいの方は、普段の暮らしに自然と溶け込みながら、いざという時には頼れるフェーズフリーなアイテムを生活に取り入れることをお勧めします。あなた自身や大切な人を水の事故から守るために、ぜひ備えてみてください。
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「遠くよりも高く」が津波から命を守るポイント
さらに重要なポイントは、「海岸から遠く」よりも、「高く」を目指して避難すること。
「津波避難場所」となっている高台や「津波避難ビル」、または頑丈で高い建物に避難するようにします。津波に対して安全な場所を示す津波標識は、万が一に備えて日頃から確認しておくのが良いでしょう。
津波のスピードが速いからと言って、車での避難はNGです。渋滞が起きて、逆に避難が困難になる場合も。「車で遠くに逃げる」よりも、徒歩で良いので「高い場所に逃げる」ことが安全確保につながる大切な避難方法と言えます。
津波発生時の避難におけるポイントを十分におさえ、慌てることなく正しい行動で命を守りましょう。
執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:SAIBOU PARK
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