Vol.172

全国で毎日約4件の山火事が発生!?山火事を起こさないための基本の対策をチェック

海外での出来事として目にすることが多い大規模な山火事のニュース。しかしここ最近では、日本でも大きな被害を及ぼす山火事が発生しているのを知っていますか?

地震や台風などの災害と比べると、「自分にはあまり関係ない」と思いがちな山火事ですが、実は毎年多くの被害が起きています。そこで今回は、山火事の実情と起きてしまった場合の対処法について詳しく見ていきましょう。

1日あたり約4件も発生している山火事

消防庁統計資料によると、2018年から2022年までに発生した林野火災の平均件数は年間1,292件。1日あたりにすると、全国で毎日約4件もの山火事が発生していることになります。

山火事の特徴は、なんといってもその被害面積の広さ。年間で平均657ヘクタールが燃えており、1日換算でも約2ヘクタールの森林が燃えていることが分かります。

冬から春は特に注意が必要

山火事の発生時期は、1月から5月がピーク。冬の間は山に落ち葉が積もっており、さらに乾燥した気候で燃えやすい状態にあります。加えて、強い風が吹くことで燃え広がりやすいといった要因も。また、春になると行楽や山菜取りで山に人が立ち入ったり、農作業による飛び火なども原因となっています。

実は山火事の直接的な要因は、ほとんどが人間の活動によるもの。消防庁統計資料によると、山火事の原因で最も多いのが焚火、次いで火入れ(野焼き)です。他には、放火やタバコ、火遊びが原因の多くを占めており、落雷などの自然現象による山火事はほとんどありません

山火事予防のためにできること

許可のない火入れや焚火をしないことはもちろん、おこなう際は強風時や乾燥時は避けましょう。また、火を扱う場合にはその場を離れず、使用後には完全に消火することが何より大切です。当然、たばこは指定された場所で喫煙し、吸い殻を投げ捨てることは決してしてはいけません。

山火事は発見しづらく、火災発生から通報までに時間がかかることがあります。また山林では出火場所まで近づける道路が少ないこともあり、消防車の到着に時間がかかることも。そのため、ひとたび炎が広がると延焼が拡大することになります。

山火事に遭遇した時の対処法

もしも火災を見かけたら、一刻も早く通報することが大切。避難する場合には、風下を避け、煙を吸わないよう濡れたタオルなどを口に当てると安全です。市町村や消防の指示に従って、落ち着いて避難しましょう。また、日頃からできる防災として、過去の災害発生場所を把握することで、山火事の影響の大きさを知っておくのも良い方法です。

山火事の原因は、人間の不注意によるものが大半。一人一人が防災意識を高めていくことが大切ですね。

執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:SAIBOU PARK/防災士

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