Vol.186
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“流す”と危険!災害時トイレのやってはいけないこと&正しい対処法まとめ
私たちの生活に欠かせないトイレ。普段何気なく使っている存在ですが、災害時には思わぬリスクをはらんでいることをご存じでしょうか?
特に大地震の直後には、いつものように流してしまうと大惨事になってしまう可能性も…。そこで今回は、災害時のトイレ防災に関する新常識についてまとめました。
知っている人もおさらいに、知らない人はこの機会にチェックしてみましょう。
災害時はトイレを流さないのが正解!?
これまでは、「地震が起きたら断水に備えて風呂場に水を溜め、その水でトイレを流せば良い」と言われてきました。しかし、実はこの行為が大きなトラブルを引き起こす原因になりかねないのです。
たとえば一戸建てに住んでいる場合、地震の揺れでトイレの排水管が地中で破損している可能性があります。一見すると、水を流しても最初は正常に見えるかもしれませんが、次第に排水の流れが悪くなり、最終的には逆流してトイレから水や汚物があふれてしまうことも。
つまり、風呂場にためた水でトイレを流す行為は、絶対にやってはいけないNG行動なのです。

マンションに住んでいる人はもっと恐ろしいことに…
戸建住宅よりも、もっと深刻な事態になるかもしれないのが集合住宅。汚水が下の階に漏水したり、上階からの汚物が全て1階のトイレから溢れてしまうといった、想像したくもないようなトラブルが起きることがあります。自宅にとどまらず、他の住民にまで被害が及ぶような事態は、何としても防ぐ必要があります。
地震後のトイレ利用については、自己判断せずに事前の確認が必須。排水管に異常がないか自治体に問い合わせるとともに、マンション敷地内排水管についても専門業者や管理組合、周辺住民に漏水の兆候がないか尋ねるなど、慎重に行動してください。
また、マンションの自治会や管理組合などにおすすめなのは「マンホールトイレ」。下水道につながるマンホールの上に仮設トイレを置くというもので、災害時でも迅速にトイレ環境を確保することができます。
自治体によっては、設置に対する補助金が出るケースも。事前に管理組合で設置可能な場所の有無や、便座などの必要な設備の準備について話し合っておくといざという時に安心です。

備えておきたい「非常用トイレ」
災害時はトイレが使えなくなる可能性を想定し、携帯トイレや簡易トイレを備えておくことが非常に重要です。
すぐに排水設備が復旧するとは限らないため、国が推奨している1週間分を目安に準備しておきましょう。1人あたり平均使用回数1日5回として、家族の人数分を計算すると必要な数が見えてきます。
非常用トイレは何を買ったらいい?という方にもおすすめなのが、アートトワレ(非常用トイレセット)です。
見た目はまるでアートパネルのように飾れるデザインで、トイレやリビングの壁にピンで掛けるだけ。防災用品とは思えないおしゃれさで、SAIBOUPARKでも人気のアイテムです。

使い方は簡単で、排泄物を専用袋に入れて凝固剤を振りかけるだけ。長期保存(10年)可能で衛生的に保管できます。正しい使い方はこちらの記事でも紹介しています。
お部屋のテイストに合わせて選べるグラフィックをご用意しています。
SAIBOU PARKで販売中 「アートトワレ」
もしもの時に備えて、正しい知識を
トイレは、どんな状況でも人に欠かせないライフラインのひとつ。
被災後の混乱の中で困らないためにも、「流さない」「備える」「確認する」という3つの行動を覚えておきましょう。トイレトラブルを防ぐための知識は、いざというとき、あなたや家族の衛生と安心を守る大切な力になります。
執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:SAIBOU PARK/防災士
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