Vol.196

【2026夏】大雨・ゲリラ雷雨から命を守る3つの備え&チェックリスト

「毎年のように異常気象と言われているけれど、今年もそうなの?」そう感じている方も多いかもしれません。
しかし、今年の夏は、今まで私たちが経験したことのない「複合リスクの夏」になると言われています。

2026年夏は、極端な猛暑と、激しい大雨・台風が連続して私たちを襲う可能性が非常に高いのです。この記事では、今年の夏がこれまでとどう違うのかという理由と、明日からすぐ始められる『3つの備え』、そしてすぐにできるアクションを分かりやすく解説していきます。

例年・去年とどう違う?「複合リスクの夏」と言われる理由

1. 「エルニーニョ=冷夏」の常識がくつがえる異常な猛暑

エルニーニョ現象が発生した年は「冷夏」になるのが例年のパターンでした。しかし今年は、過去最強クラスの「スーパーエルニーニョ」と地球温暖化の影響により、この常識が通用しません。

日本の上空で2つの高気圧が重なる「ダブル高気圧」が発生し、全国的に40℃を超えるような異常な猛暑が頻発する見込みです。

2. 気温はわずかに下がるが、ゲリラ雷雨が「25%増」

猛暑だった昨年(2025年)と比べると、今年の7月は気温がわずかに下回りましたが、最大の違いは「雨の頻度」です。
7〜9月のゲリラ雷雨は、昨年の約8.8万回から25%も激増し、全国で約11万回に達するという予想も。

大雨の年間発生回数は増加しており、より強度の強い雨ほど増加率が大きくなっている(気象庁HP

3. 猛暑と大雨・台風が重なる「複合リスク」の備え

さらに、日本近海の海水温が極めて高いため、一度に降る雨の量が増え、激しい豪雨が起きやすくなっています。
台風を押し流す風も弱まるため、スピードの遅いノロノロ台風になりやすく、強い勢力のまま日本に停滞して記録的な大雨をもたらす危険性が高まります。動きが遅い台風は土砂災害や河川氾濫のリスクが何倍にも跳ね上がることに。

明日からできる!雨と台風から命を守る3つの対策

猛暑で体力が奪われたところに、激増するゲリラ雷雨やノロノロ台風がやってくる……。これが私たちが直面する複合リスクです。この過酷な夏を乗り切るために、今日から取り入れてほしい『3つの備え』とすぐにできるアクションをご紹介します。

対策1:スマホで5分!「ハザードマップ」で逃げ方を決める

大雨の際、家が水に浸かる危険性はどれくらいでしょうか?これを知る最強ツールがハザードマップです。
さらに、ハザードマップと合わせて「避難行動判定フロー」を活用すれば、地域の災害リスクや住宅の条件等を考慮したうえで、自分がとるべき避難行動や適切な避難先を的確に判断できます。

【すぐできるアクション】
自分がいざという時にどう動けばいいか迷わないために、LINE公式アカウント「内閣府防災」(LINE ID:@bosai)を友だち追加しておくのがおすすめです。
このアカウントを登録しておけば、トーク画面からいつでも「ハザードマップ」「避難行動判定フロー」の両方をワンタップで簡単に確認できます。

スマホで「お住まいの市区町村名 + ハザードマップ」を検索してもハザードマップは確認することができます。

確認した情報をもとに、避難ルートは川や崖を避け、頑丈な建物の高い階を目指すよう家族で共有しておきましょう。浸水が50cmを超えると歩行困難になるため、早めの避難が鉄則です。

内閣府 / 避難情報に関するガイドラインの改定(令和8年3月)より抜粋

対策2:家の周りをチェック!「ちょこっと掃除」が水害を防ぐ

雨量が下水道の処理能力を超え、街中が水浸しになる「内水氾濫」が急増しています。これを防ぐ鍵は、実は掃除です。

【すぐできるアクション】
落ち葉やゴミが排水口を塞がないよう、家の前の側溝やベランダをこまめに掃除しましょう。「水のう」を備えておくのも安心です。
飛ばされそうな物はあらかじめ室内にしまいましょう。マンションの高層階は地上の1.3〜1.4倍の風速になることもあります。

対策3:もしもの停電に!「電気」と「水」のスマートな備え方

ノロノロ台風により、長期間の停電や断水が続くリスクが高まります。猛暑の中での停電は命に関わります。

【すぐできるアクション】
まずは、スマホ用の「モバイルバッテリー」を常にフル充電にしておく習慣をつけましょう。中型以上のポータブル電源があるとさらに心強いです。
停電時の暑さ対策として、乾電池式の小型扇風機や、水で濡らすだけで冷たくなるタオルなどを用意しておくと安心です。停電に備え、懐中電灯やランタン(予備電池も忘れずに。 食料や飲料水は、使った分だけ買い足すローリングストック法での備えがおすすめです。

「大気の状態が不安定」は危険のサイン!

天気予報で「大気の状態が不安定」と聞いたら、急な強い雨、落雷、竜巻などの危険がある合図です。以下の3つの前兆を見逃さないでください。

ー真っ黒な雲が近づき、急に空が暗くなる
ーゴロゴロと雷の音が聞こえる、稲妻が見える
ー急にヒヤッとする冷たい風が吹く

空が急変したら…
川などの水辺、地下室、アンダーパスには絶対に近づかないでください。雷に気づいたら、すぐに頑丈な建物や車の中へ避難しましょう。

「アンダーパスは近づかない!」が鉄則

【すぐにやるべき大雨&台風対策チェックリスト】

□自宅周辺の「ハザードマップ」をスマホで確認
□家族で安全な避難場所とルートを話し合う
□ベランダの排水口や家の前の側溝の掃除
□庭やベランダの飛ばされそうな物を固定・収納
□ポータブル電源、モバイルバッテリーを充電
□懐中電灯と予備の電池を用意
□停電時の暑さ対策(乾電池式の小型扇風機や、水で濡らすだけで冷たくなるタオル)
□飲料水と少し多めの(長期保存が可能な)食料を備える
□黒い雲・雷・冷たい風を感じたらすぐに建物へ

自然の猛威を止めることはできませんが、事前の備えで被害を最小限に抑えることは必ずできます。今週末、まずはこのリストの1つだけでも行動に移してみてくださいね。

執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:SAIBOU PARK/防災士

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