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Vol.79
あってよかった!一人暮らしの防災ガイド
日頃から買い溜めを意識
もっとも簡単な防災は、いつもの買い物で食料品をすこし多めに買うこと。とくにお菓子やレトルト食品やカップ麺などの食品は賞味期限が長く、買い置いておくだけで災害時には非常食として活躍します。(もちろん自炊が面倒なときの時短ごはんとしても!)
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モバイルバッテリーを持ち歩く
つぎに簡単な防災アクションは、バッグにモバイルバッテリーを入れて持ち歩くこと。スマホは外出先で被災した場合のSOS発信や情報収集ツール、懐中電灯として役立ちます。出先でのスマホを延命させるだけでなく、自宅にいる場合でも停電対策の基本として、モバイルバッテリーは必須の防災グッズです。持ち歩き用には荷物になりにくいサイズ、最低1〜2回のフル充電ができるものが◎。
もしバッグに余裕があれば、飴や水、携帯用の非常用トイレも忍ばせておくとさらに安心です。車での移動が多い場合は、同様の防災グッズをトートバッグなどに詰めてトランクに置いておくと良いでしょう。
検索で災害リスクと避難先を知る
いま住んでいる家の周辺には、どんな災害が起こる危険性があるか、もしもの時はどこに逃げ込んだらいいか、把握できていますか? ネットで「ハザードマップ」と検索すると、国土交通省が提供しているハザードマップ検索サイトが見つかるはず。サイト内で自宅の住所を打ち込むだけなので、サクッと試してみて。
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水とトイレを用意する
電気・ガス・水道などの生活ライフラインがダメージを受けるほどの災害があったとき、なかでも水道は復旧までに時間がかかるとされています。飲料水は生命維持に必須であり、体の清拭や洗い物にも水は欠かせません。
普段からミネラルウォーターを飲むのであれば、箱買いを基本としてローリングストックを回し、いつでも家の中に一定量の水が存在する状態をキープしましょう。もしくは長期保存できる水を備蓄しておくのもおすすめです。
また全国的に頻発している大雨や大雪による停電・断水に備えて、非常用のトイレを用意するのもお忘れなく。非常用トイレとは、水を使わずに排泄物を処理する専用のアイテム。自宅のトイレが使えない状況では多くの場合、周辺地域一帯のトイレも使えない状況です。困ったら近所の公共施設で…という訳にはいかないので、自宅での備えを万全にしておきましょう。
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乾電池式の充電器を用意する
スマホは災害時にこそ絶大な利便性を発揮します。ただし停電など電力供給が断たれる状況には弱いため、対策が必須。いずれはモバイルバッテリーの充電が尽きることを想定して、乾電池での充電ができる専用のチャージャーを用意しましょう。
非常持ち出し袋を用意する
非常時にサッと手に取り、逃げ出すための持ち出し袋(リュック)を用意しましょう。完ぺきに準備しようとすると大変なので、まずは大切な人の連絡先を書いた紙のメモや、身分証明書などの重要書類のコピーを用意するだけでも。
あとは少しずつ、例えばカテゴリーごとに必要なものを揃えることで、あなただけのカスタマイズを完成させましょう。
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まとめ:ひとり暮らしこそ防災を
停電や浸水、地震や火災など、暮らしを脅かす災害は様々。ひとりで暮らしている以上、何かが起きたときは、まず自力での対処が求められます。被災後の生活の質を保ち、できるだけ早く暮らしを立て直すために、しっかりと事前に備えてください。
ひとりで暮らしてはいても、地域社会から孤立しないための努力も必要です。日頃から挨拶をするなど、困ったときに近隣の住民と助け合える関係を築いておく、地域の防災訓練があれば参加する。そんな小さな心がけが、あなたを救い、あなたが誰かを救うことになるものです。
執筆・監修:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士
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