Vol.166
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携帯が繋がらない時の切り札!じつは有能な「災害時の公衆電話」の使い方をチェック

携帯電話の普及に伴い、今ではめっきり少なくなってしまった公衆電話。なくても特に問題はないと思われるかもしれませんが、災害時には公衆電話が非常に有効な通信手段となります。いざという時のために、公衆電話の具体的な使い方や注意点について事前に知っておきましょう。
災害時の安否確認は公衆電話の方が繋がりやすい?
災害が起こった時、携帯電話や固定電話で多くの人が一斉に被災地にいる人たちに連絡を取ろうとします。しかし電話が繋がらなかったり、繋がってもすぐに切れてしまい再度かけ直すという行為が繰り返され、さらに回線は混雑することに…。
なかなか安否確認がとれない……という時に頼りになるのが、じつは公衆電話の存在。公衆電話なら通信規制の対象外のため、一般の電話回線が混雑している時でも通話ができる可能性が高まります。また、公衆電話はNTTの通信ビルから電話回線を通じて電力を供給。そのため、停電時でも問題なく使用できます。

「デジタル式」と「アナログ式」の違い
公衆電話にはデジタル式とアナログ式の2つのタイプがありますが、外観や使用方法が少し異なることはあまり知られていないかもしれません。外観の大きな違いは、デジタル式にみられる液晶ディスプレイがアナログ式にはなく、テレホンカードの度数表示のみという点。また、アナログ式には赤い緊急通報ボタンが付いています。

通常時の使用方法はどちらも同じで、受話器を持ちあげてから硬貨またはテレホンカードを投入し、番号を押すという順番です。ただし緊急時は、デジタル式とアナログ式で違いがあるので要注意。
例えば110・118・119へ緊急通報したい場合、デジタル式の場合は受話器を持ちあげて番号を押せばOK。アナログ式の場合は、受話器を持ちあげて緊急通報ボタンを押してから番号を押しましょう。
停電時は硬貨の用意を忘れずに
停電の際はデジタル式のディスプレイもアナログ式の赤いランプも消えていますが、使用自体は可能。ただ、どちらもテレホンカードが使えなくなるので、10円もしくは100円硬貨を投入する必要があります。防災備蓄品と共に、小銭は必ず入れておくのがオススメです。

もしも災害救助法が適用されるような規模の災害が起き、かつ広域停電が発生するなどの非常時には、NTTの判断で公衆電話からの通話が無料化されることも。デジタル式は受話器を持って番号を押すだけで通話が可能です。アナログ式の場合は、受話器を上げて一旦硬貨やテレホンカードを投入する必要があるものの、通話終了後に返却され、実質無料という扱いに。
子どもたちにも公衆電話の使い方を教えよう
最近では公衆電話の利用する場面が減り、子供たちは、使い方を知らないことも。災害時にスムーズに使えるよう、事前に一緒に使い方を練習しておくことも忘れずに。
はじめての公衆電話キッズページ(NTT東日本)
https://www.ntt-east.co.jp/ptd/kousyukids/
災害はいつ発生してもおかしくありません。公衆電話の設置場所はNTTの公式サイトで確認できるので、いざという時に冷静に行動できるよう、使い方も含めて一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE 編集部
監修:SAIBOU PARK
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