Vol.61

2025年の太陽フレア対策を!想定される影響と私たちができること

太陽フレアとは

太陽には活動の周期があり、活発な時期になると表面で巨大な爆発現象が起きるようになります。電磁波や高エネルギーの粒子、それに電気を帯びたガスが放出されます。この爆発のことを「太陽フレア」と読んでいます。

政府が警戒する最悪の事態

総務省は先日、太陽フレア発生時の被害想定と対策をまとめた報告書案を発表しました。その「最悪のシナリオ」では、地球上の磁気が乱れることで、携帯電話の通信やテレビなどの放送が2週間、断続的に利用できなくなったり視聴できなくなったりするおそれがあるということです。

同様に警察無線、消防無線、列車無線、110番や119番を含むすべての通信がつながりにくくなり、FM放送では大規模な雑音が発生。GPS衛星の精度には誤差が生じ、カーナビゲーションシステムが正常に機能しなくなるおそれも指摘されています。これは飛行機や船舶の運航が大幅に抑制されることを意味します。さらに対策が不十分な電力設備では誤作動が起き、広域停電が発生するおそれもあるとしています。

あくまでも100年に1度の頻度で起こるとされる大規模な太陽フレアが2週間連続で起こったら、という想定条件ですが、これは万が一の話というわけでもないのです。

タイムリミットは3年

太陽の表面には、黒点という周辺よりも温度の低いスポットが存在します。この黒点が増える「極大期」は太陽活動が活発になり、黒点の少ない「極小期」には太陽活動が穏やかになります。この2つのフェーズは周期的に繰り返されていて、その間隔はおよそ11年周期であると特定されています。

そして、つぎに太陽が活発化するとされているのが2025年頃。衛星や電波なしには成立しないレベルにまで進んだ現代社会において、それらが封じられた場合の影響は、史上類を見ないほどになるでしょう。あらゆる被害を最小限に抑えるべく、総務省は今後対策強化に向けた取り組みを進めていくとしています。

そのとき、地球は

太陽フレアの発生後、X線など強い電磁波が地球に届くまで約8分。あっという間に無線通信や各種放送に障害が起き、カーナビやGPSなど測位衛星の精度が落ちるなどの影響が出ます。

30分ほど経過すると第二波として高エネルギーの粒子が地球周辺に到達し、人工衛星が故障するなどの影響が出ます。そして約3日後には、第三波として電気を帯びたガスなどが届き、人工衛星の軌道がズレたり、地域によっては広い範囲で停電が起こるおそれがあります。また電子機器こそ影響を受けますが、地上にいる私たち人体への影響はありません。

私たちにできること

宇宙天気予報・警報を出すなどの対策は進められていますが、影響や被害を完全に防ぐことは難しく、できるだけリスクを減らすしかありません。

基本的には電力への影響を想定して、停電対策を中心に行うのがよいでしょう。さらに物流の麻痺や停電の長期化などを考えると、非常食を備蓄したり、スマホを使わない連絡手段を用意しておくなど、基本的な防災対策がそのまま転用できるでしょう。

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まとめ:日本の「防災」は強い

太陽フレアは、宇宙レベルの自然災害。あまりに壮大な災禍のように聞こえますが、普段から災害が多い日本で暮らす私たちの「防災」は、太陽フレアにも十分対応できる水準です。
個人レベルでの太陽フレアへの対策を考えるのであれば、いつ起こっても不思議ではない段階まで来ている、南海トラフ地震や首都直下地震を意識した備えを徹底しましょう。

執筆・監修:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士

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