Vol.152
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竜巻注意情報が出たら?突風から身を守るための防御術
注意情報は直前に出る
気象庁は突風の発生を感知すると、半日から1日程度前には「竜巻などの激しい突風のおそれ」として、天気予報などで注意を喚起します。また、1時間後までの間に竜巻などの激しい突風が起きやすい状況であると判断された場合には「竜巻注意情報」を発表します。
竜巻以外の「突風」にも警戒を
この注意情報は竜巻だけでなく、発達した積乱雲が起こす突風「ダウンバースト」や「ガストフロント」を含めた警戒情報を呼びかけるものです。私たちが知っている逆三角形・漏斗状の竜巻とちがって、ダウンバーストやガストフロントは姿が捉えづらいため、視覚だけに頼るのは危険です。
竜巻・突風には前兆がある
竜巻注意情報が出ている状況下では、どこで突風が吹いてもおかしくありません。竜巻や突風を発生させる、危険な積乱雲による前兆現象を感じたら、即座に命を守るための行動を起こしましょう。
竜巻・突風発生の前兆
●青空から一転して、真っ黒な雲が近づき、周囲が急に暗くなる
●雷鳴が聞こえたり、雷光がみえたりする
●急に冷たい風が吹いてくる
●大粒の雨や「ひょう」が降り出す
●ゴーという音が聞こえる
●気圧の変化で耳に異常を感じる
さらに常時10分毎に気象庁から発表されている「竜巻発生確度ナウキャスト」を見れば、1時間先までの突風発生予測を10km格子単位で知ることができます。
もし身の危険を感じたら
突風による被害は、全国各地で突発的に起こります。この地域なら安全、という場所はありません。いざというときの対策を知って、もしもに備えましょう。遭遇したら速やかに下記の行動を取り、命を守る行動を。
屋内にいる場合の対策
□シャッター・扉・雨戸・窓・カーテンを閉めて離れる
□地下室や建物の最下階に移動する
□家の中心部に近い、窓のない部屋に移動する
□部屋の隅・ドア・外壁から離れる
□丈夫なテーブルや机の下に入り、身を小さくする
□ヘルメットなどで、頭と首を守る
屋外にいる場合の対策
□飛んでくる物に警戒して周囲に気を配る
□電柱や樹木から離れる(倒れるおそれ)
□橋や陸橋の下を避ける(崩れるおそれ)
□物置や車庫・プレハブなどの仮設建築物から離れる(飛ばされるおそれ)
□頑丈な構造物の物陰に入り、身を小さくする
□近くの水路やくぼみに身をふせる
□鞄や両腕で頭と首を守る
まとめ:自分の感覚を信じて
竜巻・突風は非常に短い間に発達し、襲いかかります。テレビやスマホを見ていないタイミングであれば、予報をキャッチするのが難しいことも。周辺が急に暗くなる・急に冷え込む・「ひょう」が降るなど、いつもと違った不穏な気配を感じたら、竜巻・突風が来るかもしれないと思って警戒してください。
執筆・監修:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士
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