Vol.182
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あなたの部屋は大丈夫?避難しやすい家具配置チェックポイント

地震や豪雨などの災害が多い日本では、防災対策を日ごろから意識しておこなわなければなりません。実は防災対策のなかでも、大きな災害時に意外と重要とされるのが家具の配置。
地震による負傷原因の3割〜5割は、家具類の転倒や落下によるものです。避難を確実におこなうためにも、注意すべき家具の配置方法を詳しく見ていきましょう。
耐震グッズは“組み合わせる”が効果的
まず「家具は必ず倒れる」ことを想定し、自分の住まいを見直してみましょう。
地震に備えた家具の固定は、「L字金具を使って壁や柱にしっかりと留める」が基本です。しかし、賃貸住宅などで壁に穴をあけられない場合は、「耐震ジェル」や「家具転倒防止ストッパー」、「突っ張り棒」など、家具や壁を傷つけないグッズに頼ることになります。
ところが、これらの製品をひとつだけ使用した場合、思ったほどの効果が出ないことも。東京都が実施した耐震グッズの性能試験では、どの種類のグッズを単独で使っても、震度6強の地震では家具が倒れてしまう結果となりました。
一方で、「突っ張り棒+耐震ジェル」や「突っ張り棒+ストッパー」といったように、耐震グッズを組み合わせて使用したケースでは、転倒防止効果が格段に向上することが確認されていて、その強度は、L字金具による固定と同等の効果を発揮することがわかっています。

出入口付近や避難経路に設置するのは厳禁
まず最も大切なのが、部屋のドアや出入口付近には背の高い家具を置かないこと。これは地震などで家具が転倒した場合に、出入口をふさいでしまう可能性があるためです。ピアノや冷蔵庫などの重量物も地震の時は、いとも簡単に動き、巨大な凶器となります。
しっかりと固定、ストッパーは必ずロックなど、もしもの時の対策を。
また、廊下などの避難経路になる場所には、家具は置かないのがベスト。特に、引き出し式の家具の設置はおすすめしません。地震で引き出しが落ち、つまづいてケガにつながる恐れや、避難の邪魔になる可能性が高く、極めて危険です。

寝室こそ、いちばん安心できる場所に
避難経路以外にも重視したいのが、寝室です。就寝時は、地震への対応が鈍るもの。もし睡眠中に地震が起きたら、家具そのものが倒れてきたり、高いところから物が落下するなど、大変危険な状況になりかねません。
身動きが取れなくなることがないよう、寝室は基本的に家具を置かないことをおすすめします。
どうしても寝室に家具を置かざるをえない場合は、家具が転倒した際に下敷きにならないように配置すること。倒れた場合でも問題のない距離をあけるか、家具の長い方の辺(倒れて来やすい側)が、ベッドや布団の方を向かないように配置しましょう。そして、家具の固定対策も必ず行ってください。

『安全な空間』は自分でつくる
地震によるけがを防ぐには、日ごろの備えが何よりも重要です。たとえ緊急地震速報を受信できても、家具が固定されていなかったり、避難経路がふさがれていたりすれば、身を守る行動をとる間もなく命を落とす危険があります。だからこそ、完璧を目指すよりも、できることから一歩ずつ始めていくことが大切です。
まずは身のまわりに「安全な空間」を確保し、非常時にも落ち着いて行動できる環境を整えること。わが家を少しずつ見直して、防災アップデートしていきましょう。
地震は、ある日突然起こるもの。だから日常の中で備える習慣を持つことが、自分自身と大切な人の命を守る確かな力になります。
執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:SAIBOU PARK/防災士
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