Vol.190
- ライフスタイル
- 家庭用消火器の正しい選び方・使い方・捨て方完全ガイド
家庭用消火器の正しい選び方・使い方・捨て方完全ガイド
意外と見落としがちな消火器の管理。いざという時に「使い方がわからない!」「期限が切れていた!」なんてパニックにならないために。
この記事では、失敗しない選び方からスマートな捨て方まで、本当に知りたいことだけをギュッと凝縮して解説していきます。
目次
住宅用消火器の目安は「5年」
消火器は一度買えば一生モノ、というわけではありません。実は、消火器にも「賞味期限」のような設計標準使用期限があります。
これは、各メーカーが「この期間内なら、正しく保管・使用していれば性能を発揮できる」と設計・検証している期間。一般的に、家庭に置く「住宅用消火器」の交換目安は約5年とされています。
「まだ綺麗だし、使っていないから大丈夫」と思いがちですが、中の薬剤が固まってしまったり、噴射するための圧力が弱まっていたりすると、肝心な火災の時に役に立ちません。
期限切れの消火器を置いておくのは、本当の意味での「備え」とは言えません。5年に一度、我が家の安全をアップデートする。そんな気持ちで定期的な点検を行いましょう。
知っておきたい!現代の消火器の新常識「PFASフリー」
最近、消火器でよく見かけるのが「PFASフリー」という表記です。PFASとは、自然の中で分解されにくく、環境や人体への影響が心配されている化学物質のこと。
実は、日本の家庭用消火器の多くは、もともとPFASを使っていない粉末タイプが主流です。
すでに普及している住宅用モデルの多くが、今の厳しい基準をあらかじめクリアしている状態といえます。 そのため、一般家庭では大きな切り替えが必要になるケースはほとんどありません。
一方で、工場や空港などで使われてきた業務用の泡消火器では、2026年以降、PFASを含む薬剤が使えなくなる流れが進んでいます。
こうした背景から、「PFASフリー」はこれからの消火器選びにおける新しい安心の目安として注目されています。家庭用消火器を選ぶ際は、「PFASフリー」と明記されていることぜひをチェックしてみてください。

一般家庭で「失敗しない」3つの選び方
消火器選びで迷ったら、この3つのポイントをチェックしましょう。
成分で選ぶ:後片付けが楽な「液体タイプ」
住宅で起こる火災にはいくつかの種類がありますが、家庭で最も警戒すべきは、「天ぷら油火災」です。天ぷら油火災には、液体(強化液)タイプがおすすめ。
粉末タイプは消火後の視界が白く遮られてしまい、噴射後、部屋が粉まみれになってしまう一方で、
液体(強化液)タイプは、油の温度を素早く下げ、再燃を防ぐ力が強力。透明な薬剤が多く、消火中も火元がしっかり見えます。
何より、消火後の掃除が拭き取るだけで済むものが多いのが最大のメリットです。
重さで選ぶ:片手でサッと扱える「2〜3kg」
業務用消火器は4kg〜6kgもあり、パニック時に持ち運ぶのは一苦労です。住宅用として作られた軽量モデルは、女性やシニアの方でも扱いやすい2kg〜3kg台が主流。
「重くて持ち上げられなかった」という失敗を防ぐためにも、軽量な住宅用モデルを選びましょう。
デザインで選ぶ:「隠さない」ことが最大の防災
「消火器=真っ赤でインテリアに合わない」というのは昔の話。 今の消火器は、リビングやキッチンに置いても違和感のないお洒落なデザインが豊富です。
なぜデザインが重要なのか? それは、目につく場所に置けるからです。
いかにもな消火器は奥にしまいがち。しかし、初期消火はスピードが命です。インテリアに馴染むお洒落なデザインなら、リビングやキッチンの見える場所に置けるため、発見から消火までの時間を短縮できます。

出典:一般社団法人 日本消火器工業会「消火器の選び方」
SAIBOU PARK厳選!「お酢の力」で消す安心の3選
環境に優しく、家も汚さない。すべてPFASフリーで、環境にも家庭にも優しい中性薬剤(お酢ベース)のラインナップです。
①②キッチンアイ(エメラルドグリーン / ルビーレッド)
キッチンの火災に特化した、その名も「キッチンアイ」
特徴: 薬剤の主成分はお酢。万が一使っても、サッと拭き取るだけで掃除が完了します。粉末のように部屋中が真っ白になる心配もありません。
カラーは ルビーレッドとエメラルドグリーン。キッチンの雰囲気に合わせて選べるのが嬉しいポイントです。

③ニュートリアルファイヤーペット
家全体の安心を、よりスタイリッシュに備えたいならこちら。
特徴: 「消火器=赤」のイメージを覆す、クリーンでミニマルな白のデザイン。 リビングや寝室に置いても違和感ゼロ。インテリアの一部として溶け込みます。
寝室やリビングなど、「いかにも消火器」を置きたくない場所の備えに最適です。

使い方はこれだけ!「ピン・ホース・レバー」の法則
消火器を目の前にしてパニックにならないよう、3つの動作をリズムで覚えてしまいましょう!

1.ピンを抜く: 上部にある黄色の安全ピンを上に引き抜く。
2.ホースを向ける: ホースを外し、火の根元(燃えている物)に向ける。
3.レバーを握る: 上下のレバーを力いっぱい握って噴射!
※プロのアドバイス: 噴射時間は約12秒程度です。「火の根元をほうきで掃くように」動かすのがコツ。もし火が自分の背丈を超え、天井まで届いてしまったら、消火器を置いてすぐに逃げてください。あなたの命が一番大切です。
古い消火器、ゴミ箱に捨てちゃダメ!
消火器は自治体のゴミ回収には出せません。放置はサビや事故の原因になるため、正しく処分しましょう。
正しい処分のステップ
・特定窓口へ持ち込む: お近くの販売店(特定窓口)で引き取ってもらえます。
消火器リサイクル推進センター:特定窓口検索
・買い替え時に相談: ホームセンターなどで新しいものを購入する際、古いものを引き取ってくれるサービスがあるところも。(購入前に確認してみましょう)
まとめ:5年に一度の「安心のアップデート」を
消火器は「使わないこと」が一番ですが、持っているだけで心に大きな余裕が生まれます。5年に一度、家族を守る「安心のアップデート」をしてみませんか?
執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:SAIBOU PARK/防災士
あわせて読みたい:
料理中に地震が発生!正解の行動は、まず身を守ること!

あわせて読みたい:
じつは危険度No.1!命をまもる、キッチンの防災術

新着記事
目次
URLをコピーしました。
Pick Up注目の記事
編集部がピックアップ!
すぐに読みたい旬の記事




