Vol.37

在宅避難に備えよう!今すぐできる自宅のチェックリスト

在宅避難とは

明日起こるかもしれない首都直下地震南海トラフ地震。災害が発生したあと、避難所へ駆け込むのではなく、自宅で避難生活を送ることを「在宅避難」と呼びます。あなた自身や家族にケガがなく、ご自宅に危険(倒壊、火災、水害、土砂崩れ等)が迫っていないことが条件です。

避難所は苦労がいっぱい

地域の避難所にはスペースの限界があり、すべての住民を収容することは不可能です。とくに集合住宅が並ぶような都市部では、避難所が超満員もしくは入ることすらできない状況になることが想定されます。

大人数での集団生活は、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症リスクが高く、常時マスクの着用が義務付けられます。さらに食事時間や消灯時間など、集団で暮らすためのルールに従うことも求められるでしょう。

あなたが避難所で過ごすスペースのすぐ隣には、どんな方が暮らすか分かりません。プライバシーが保たれる自宅と違って、集団生活は環境変化負担が大きく、心身ともに疲弊しがちです。

見直すべき家の備え

もしものとき、自宅で過ごすのに十分な防災備蓄はありますか? 在宅避難の鍵になる、自宅の備えを紹介します。いつもの生活では使わないものや、ストックが少ない消耗品はとくに注意が必要です。

アイテム防災士のワンポイントアドバイス
1日ひとり3リットルが目安。
保温できる水筒があれば、沸かしたお湯や温かい飲み物を長時間キープできる。
食料長期保存できるものを。非常食セットを用意するのもおすすめ。
いつもの作り置きも、いざというときは非常食として役立つ。
トイレ用品携帯トイレ、ゴミ袋、トイレットペーパー、おむつなど。
トイレの水が流せない状況を想定して。
調理器具カセットコンロ、ガスボンベ、食品用ラップ、アルミホイルなど。
食器にラップを巻くと洗い物が減らせる。
情報収集ツールスマホ、予備バッテリー(電池式のものを用意しておくと停電時も安心)など。
日用品懐中電灯、ティッシュ、ポリ袋、軍手、水用ポリタンクなど。
冬はカイロ、夏はボディシートなど季節に合わせた想定を。
衛生用品基礎化粧品、除菌シート、マスク、生理用品、水のいらないシャンプーなど。
嗜好品コーヒー、アロマオイル、好きな本など。
個人の必需品予備の眼鏡、常備薬、赤ちゃんやペットが必要とするものなど。
その他現金(小銭がおすすめ)、スニーカー(避難用)、ホウキとちりとり(地震でガラス等が割れた場合の掃除用)

まとめ:自宅を理想の避難所に

在宅避難に必要なもの、と聞くと用意が面倒くさそうですが、ほとんどは今も毎日お使いのアイテムあくまで「自宅での生活を続けるもの」と考えると、少し気が楽になりませんか。いま身の回りにあるものを見直して、災害のあとも暮らしを守りましょう。

執筆・SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士

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