Vol.147
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試してわかった、家族&わが家を水害から守る「水のう」使いこなし術
「水のう」ってご存知ですか?
わが家の前はゆるい坂道になっていて、雨の日には雨水が排水口を目がけて集まりながら流れていきます。都市部の住宅街とはいえ、台風やゲリラ豪雨、話題の線状降水帯など、いつ水害が起きてもおかしくない時代。
「小さい川ができてる!」と、幼い娘はうれしそうにしていますが、数年前に夢のマイホームを購入した私としては、ぼんやり眺めている場合では、と気がかりなのが本音です……。突然の浸水から、どうやったら家族とわが家を守れるかを考えていたときに出会ったのが「水のう」でした。
水のうは、袋に水を入れて積んでおくことで、家屋への浸水を防いだり遅らせたり、流れてきた水を排水口に誘導したりすることができるアイテム。今回はSAIBOU PARKで販売中の「水のう袋 8枚入」をセレクトしました。いざ使わなければならなくなる前に、実際に使用してみました。
さすが専用の袋はアイデアの宝庫!
まず手に取ってみて納得したのは、しっかり大きめのサイズ感と、素材の厚み。なるほど、大雨に流されないだけの重量にするためには、ある程度の大きさ・重さが必要なんですね。これが昔ながらの「土のう」だったら、このサイズの袋に土を入れて、重い袋を近所の防災倉庫から何個も自宅へ運ぶのか(しかも大雨の中)と考えると、おもわず腰がヒヤッとします。
大雨のときは木の枝や傘の骨などが流されてきて、薄い袋では破れてしまうかもしれないので厚手になっているんですね。ちなみにネットで調べてみると、ふつうのポリ袋やゴミ袋でも水のうは作れるそうです。ただ耐久面での対策は何かしら必要ですね。いざというとき、バタバタしている中で、手間を省いて設置できるのはありがたいかも。。。
はじめての設営は失敗だらけ
いよいよ水を入れていきます。注ぎ口が大きく、そのまま蛇口に挿すこともできました。水が溜まるのを待っている間ぼんやりとしていると、いつも使っている植木の水やり・洗車用のシャワーホースが目に入りました。まさかと思い、シャワーヘッドを注ぎ口に当ててみると、なんとぴったり!蛇口から離れても注水できるのはラクでした。
おもわず調子に乗って、袋が満タンになるまで水を入れてしまったのですが、これが大失敗! いっぱいまで水を入れてしまうと、袋はパンパンの状態に。積み上げたときに安定せず、水をかけようものならツルンと袋が滑りだしてしまう始末(ちゃんと説明書には水量2/3が目安と書いてありました…トホホ)。
家族で感動!本格的な仕上がり
気を取り直して説明書を改めて読み、水は満タンの2/3程度にして空気をしっかり抜いていきます。空気を抜くとき、水を入れた袋が自立してくれるので、作業がしやすくて感動! わが家の水道では2分半ほどでちょうど良い量の水を入れることができました。
ややフニャッとした余裕のある状態の袋になるのですが、これを積んでみるとアラ不思議。袋と袋の間の隙間が埋まって、積み上げても安定感があるんです。扉と床の隙間を狙って放水したりバケツで水をかけても、屋内に水が入ることはありませんでした。今度は水をたくさんかけても袋が滑ることもありません。
本格的な仕上がりには家族も大感動! 家族そろってドアに向かって水をかける姿は、ちょっと不思議な光景だったかもしれませんね。
家の内側から浸水!?
外から家の中に水が入ってこないための対策として、まずは玄関や勝手口からの浸水をブロック。そして忘れてはいけないのが、お風呂場やトイレといった水回り。排水管を逆流して、家の中に水が入ってくることがあるんです。お風呂場の排水口や、お手洗いの便器の中に水のうを入れておくことで、家の中からの浸水もブロックしましょう。
使用後はラク&きれい!
使用後はキャップを開けて、排水口に置いておくだけでジャーっと水が抜けていきました。袋についた砂や泥も、ざっと水をかけるだけでキレイになったので、片付けの手間いらず。クルクル丸められるので、収納も最小限のスペースで完了です。
まとめ:使いやすい!は最強
水のうは初体験でしたが、最初から最後までストレスなく使えたのが印象的でした。もしも嵐が迫っている、災害が起こるかもしれない。そんな緊迫した状況になったら、私は相当ドキドキしてしまうと思います。だからサッと用意ができて、すぐに家族とわが家を守れる装備がありがたいんだな、と改めて実感しました。
今回は家族みんなで水あそび気分で練習ができたのも、いざというときの訓練になったのでは……と一石二鳥でおトクに感じています。
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執筆:Oku/SAIBOU PARKバイヤー
監修:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士
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