Vol.50

【台風対策】備えのリスト&準備のポイント

年3回のペースで上陸

気象庁によると、1年で発生する台風の数は平均で25個。発生のほとんどは、7月から10月に集中します。発生した台風のうち約12個は日本に接近し、うち約3個が上陸を果たしています。数日前から規模や進路が予測でき、準備を整える時間の猶予があるのは台風ならではの特徴です。

SAIBOU PARKでは台風の規模に関わらず、影響が出る危険性のある地域では最大限の備えを徹底することを強く推奨しています。今回は防災士が推奨する、台風への対策をまとめてお伝えします。

気象庁より引用

防災士おすすめ台風対策グッズ

雨風から家屋と身を守ることのほかに、対策のポイントは2つあります。ひとつは強風による送電線の断線などによって起こる停電への対策、もうひとつは台風が発生するのが夏季であることに由来する暑さへの対策です。台風による停電や断水が長期化することも想定しつつ、どこを重点的に備えるべきかシミュレーションしましょう。ここでは家の中に用意しておきたいアイテムを一覧でご紹介。家族構成や周辺状況にあわせた、家庭ごとのチェックリストを作成する参考にお使いください。避難所への持ち出し袋に入れるべきアイテムについては、下記の「大雨で避難!あってよかった持ち物リスト」で紹介しています。

あってよかった防災士からのアドバイス
ボディシート停電時、真夏でも冷水だけで入浴するのは大変。
こまめに汗を拭いて衛生的な暮らしを心がけて。
非常用トイレもしトイレが使用できなくなった場合に備えて。
復旧までの時間は長めに想定を。
使い捨てアイスパック叩くと温度が下がるアイスパックの用意を。
熱中症対策に絶大な効果を発揮します。
調理不要の食べ物レトルト惣菜や缶詰、お菓子などは、
普段から多めに買う習慣にしておくと安心。
カセットコンロ調理や煮沸消毒にも使える。
普段からガスボンベを多めに備蓄して。
電池式・充電式ライトスマホのライト機能はバッテリーの消耗大。
おきっぱなしの懐中電灯、電池が切れていませんか。
小銭停電時はキャッシュレス決済やレジが停止する場合も。
お釣りが出ないことを想定して。
モバイルバッテリー
ポータブル電源
スマホや小型家電の延命に欠かせません。
電池式だとさらに安心(電池は多めに用意)。
飲料水/生活用水夏場の水分補給は多めに想定して。
断水すれば、台風後の清掃にも水が必要。
タオル/衣類洗濯が数日間できなくなることを想定して。
汗ばむ季節の衣類は多めの用意が◎。

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窓へのテープ貼りは不要

窓ガラスにガムテープや養生テープを貼っても、その強度が上がるわけではありません。テープを貼っても飛来物が衝突すれば窓ガラスは割れ、その破片は多少なりとも室内外に飛散します。窓ガラスを守るためには、雨戸やシャッターを閉めて、飛来物を物理的に防ぐことが第一です。どちらもない場合はベニヤ板や段ボール、発泡スチロールなどを外側に貼り付ければ、飛来物から窓ガラスを守る効果が期待できます(貼り付けたものが飛ばないよう注意)。

それでも割れてしまった場合に備えて、窓の内側に段ボールを貼ったり、室内のカーテンを閉めたり、いつも素足で過ごしている方は厚手の靴下やスリッパを着用しておきましょう。

ちなみに、アメリカ合衆国で災害への危機管理対応を行う『連邦緊急事態管理庁(FEMA)』も、窓ガラスへのテーピングは無用とアドバイスしています。

“Taping windows before a hurricane won’t help keep them intact. Board up windows instead. “(ハリケーンの前に、窓にテープを貼っても役立ちません。板で窓を塞ぎましょう。)

出典:FEMA Twitter

家の中ですべき対策

強風で飛ばされた傘や枝が直撃すれば、窓は割れてしまいます。できるだけの対策をしつつも、前提としてガラスが割れる想定で準備をしておくと良いでしょう。また避難先をチェックするときは、万が一に備えて複数箇所の避難場所を把握しておきましょう。河川の近くでは、急激な水位上昇による突然の洪水が想定されます。いつでも避難できるよう、雨風が強くなる前に荷造りを終えておくと安心です。

◆窓や雨戸は閉め、窓ガラスには飛散防止フィルムを貼っておく
◆カーテンなどを閉める
◆厚手の靴下かスリッパを履いておく
◆家から避難するタイミングを確認する
◆避難先の候補を複数箇所チェック
◆ハザードマップで周辺の危険箇所を確認する
◆避難経路を確認、家族全員と共有する
◆家から持ち出す荷物をまとめておく
◆避難に適した服装に着替えておく

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家の外ですべき対策

風が強くなると、様々なものが飛び交います。屋外での作業や買い出しは、台風接近の半日以上前には終わらせておきたいものです。排水口や側溝は、雨水を排出する生命線になります。自宅や目の前だけでなく、周辺地域の排水機能にも問題がないか確認しながら掃除をしておきましょう。家屋への浸水を防ぐには、水のうがおすすめです。昔ながらの土のうは設置・撤去が重労働なので体力と時間がかかり、汚泥の流出や腐敗リスクもあるからです。

◆買い物や防衛作業は台風接近前に完了させる
◆窓を守る雨戸やシャッターがなければ、板を打ち付けて飛来物を防ぐ
◆雨どい、排水口、側溝は掃除をして詰まりを解消しておく
◆鉢植えやベランダストッカーなどは家の中に入れる
◆倒れる可能性があるものは補強しておく(塀や樹木)
◆浸水が心配される部分は水のうを用意して固定しておく

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まとめ:慣れても油断は絶対NG

毎年の台風を幼少期から経験することで、多くの日本人は「台風慣れ」しています。それでもなお毎年のように甚大な被害が出てしまうのは、いつも自然が私たちの想像を超えてくるからです。

被害を最小限に留めるために、できる限りの備えを平時から用意しておきましょう。いざというときのシミュレーションこそが、最大の防災・減災につながります

執筆:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士

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出典

国土交通省 気象庁/台風の発生、接近、上陸、経路

https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-4.html

目次

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