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Vol.51
防災の水は1日ひとり3リットル!飲むだけじゃない水の大切さ
できれば7日分以上を
災害への備えとして水を用意するときは「1日3リットルを人数分」が原則です。一般的には、最低限でも3日分、できれば7日分以上の備蓄が推奨されています。
避難生活のライフライン
きちんと水分補給できることは脱水症状の予防だけでなく、エコノミー症候群の予防になります。避難生活では「お手洗いに行きづらい」という理由で、水分補給をためらってしまう方が少なくありません。その結果、脱水症状やエコノミー症候群になってしまう方が災害のたびに発生しています。人間の体は半分以上の成分が水。こまめな水分補給は、どんなときも欠かせません。
衛生面を支える水
飲料や料理に使う以外にも、水は避難生活のあらゆる場面で役立ちます。水とティッシュがあれば、簡易的なウェットティッシュを作り、食事の前後やトイレの後に手指を洗浄できます。
また歯磨きができないときは、口の中をゆすぐだけでもオーラルケアに効果を発揮。濡れタオルを作れば、全身を拭くことができます。簡易的な入浴や洗面にも、水は欠かすことができません。
断水は、長引く
水道局の給水拠点の近くにお住まいの場合や、家族などと協力して給水所から水を運ぶことが難なくクリアできる場合などは、「1日3リットルを人数分」という目安に縛られる必要はありません。それでも、断水が何日以上続くかは災害のスケール次第。上水道・下水道が利用できなくなるほどの大災害が起きれば、復旧までに長い時間を要することは容易に想定されます。むしろ3日間や7日間で復旧したらラッキー、という前提の心構えをして、多めに備蓄を用意しておくことが好ましいでしょう。
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まとめ:周辺の復旧にも必須の水
一般的に言われる防災の「3リットル」には、飲料水としてだけでなく、生活用水としての水も含まれています。台風や洪水のあと、家の周辺には汚泥が広がります。そういった周辺の清掃にも、水は欠かせないのです。災害時に水道の復旧が遅れることも見越して、収納スペースが許す限り、多めの水を用意しておくことを強くおすすめします。
必要とする水の量は、季節や個人の年齢や体型、生活習慣によって変わってくるものです。いっしょに暮らす家族など全員が、もしものときも快適に生活を続けるのに十分な量の水を備えておきましょう。
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執筆・SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士
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