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Vol.70
年末の大掃除で防災対策!災害に強い部屋づくり16のポイント
掃除のついでに防災点検
おうちやオフィスの片付けをする機会が増える季節。大掃除のついでにできる、災害から身を守るための部屋づくりのコツを解説します。掃除を始めるタイミングに、現状の安全度チェックとしてもお使いいただけます。
地震対策グッズは「併用」が正解
家具の地震対策は、L字金具などを使った壁や柱への固定が基本です。ただし賃貸などで家具・家屋を傷つけられない場合には「耐震ジェル」や「ストッパー」や「突っ張り棒」を使うしかありません。
ところが、いずれのアイテムも単体で使っただけでは期待する効果が得られない場合が。東京都が行った転倒防止グッズの性能テストでは、どのタイプの商品を使った棚も、震度6強の揺れには耐えられず転倒する結果に終わりました。
一方で、「突っ張り棒+耐震ジェル」や「突っ張り棒+ストッパー」のように、家具の上下それぞれに対策グッズを組み合わせて併用することで転倒防止効果が高まるケースが確認されました。組み合わせ後の強度は、なんとL型金具に相当。以下の動画では、その効果を確かめることができます(出典:東京くらしWEB)
換気扇掃除は冬より夏が◎
大掃除の中でもとくに面倒な換気扇は、夏まで待つのがおすすめです。というのも換気扇の汚れの正体は、油とホコリが混ざったもの。掃除をするなら、低温で汚れが硬く固まった冬よりも、暑さで油汚れが溶けかける夏の方がラク。もし寒い季節に挑むのであれば、お湯を絞った布巾を使うとよいでしょう。
安全確認チェックポイント
重いものは低い場所に置くのが鉄則ですが、浸水の恐れがある地域では貴重品は上階に置くなどの工夫が有効です。額縁やオブジェなどの落下して割れるものは、割れない素材のものに変えるか、下にクッションとなる物を用意しておきましょう。
キッチン
□冷蔵庫は徹底的に転倒対策、滑り止めを設置
□調理家電は低い場所、滑り止めシートに置く
□刃物や割れ物、鋭い箸は棚などに収納
□棚の扉は飛び出し防止対策を
□吊り棚に重い物を詰め込まない
□すべての棚板に滑り止めシートを設置
リビング・ベッドルーム
□テレビはテレビ台や壁に固定
□本棚など背の高い家具は転倒対策を徹底
□家具のキャスターはロック
□家具は倒れても出入り口をふさがない配置に
□コンロやストーブの周りに燃えやすいものを置かない
□電化製品のそばに水槽や花瓶を置かない
□電気コードをカーペットや家具の下敷きにしない
その他
□避難経路になる廊下に不要な物を置かない
□玄関に出しておく靴は最小限にする
□窓や鏡に飛散防止フィルムを貼る
まとめ:実家の大掃除にも活用を
年末年始の帰省で、このチェックリストを活用して家族の住環境が安全か確認するのもいいでしょう。
安全のためとはいえ、日常的に使う物の置き場を変えるのは、生活動線が変わるので気が進まないもの。そこで年の変わり目を前に、気合いを入れて行う大掃除は絶好のタイミング。年末の大掃除をきっかけに、部屋の中をさらに安心して過ごせる空間にレベルアップさせてみませんか。
執筆・監修:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士
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出典
商品テスト結果「家具転倒防止器具の性能」/東京都
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/test/kagu_tentouboushi.html
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