Vol.147
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今すぐ寿命をチェック!カセットコンロ&ボンベの使用期限
寿命が製造から10年のワケ
カセットコンロ、またはカセットボンベを使用する製品(グリル・たこ焼き・ホットプレート、カセットガス暖房機、トーチバーナー、レジャー用品など)には、ボンベ挿入口にOリング(ガス漏れ防止のためのゴムパッキン)が部品として使用されています。
このOリングは使用頻度に関わらず、年月が経過すると劣化するため、ひび割れしたり、変形したりしてガス漏れ等の原因になります。買い替えの目安は10年。もし現在お使いのものが古い場合は、安全のために新調しましょう。
カセットコンロの製造年月は、本体に貼ってあるステッカーで確認できます。この写真では左側に「21.02」とあるので、このカセットコンロは2021年02月に製造されたものだとわかります。
カセットボンベは7年以内に廃棄
カセットコンロと同じく、カセットボンベにも使用期限があります。中身のガス自体よりも、気にかけるべきは容器の状態。ボンベの容器が劣化すると、ガス漏れで引火、爆発するなどのおそれがあります。缶の底面に印字されている製造年月を確認し、製造から7年以内に使いきるようにしましょう。
避けるべき危険なボンベ
・製造から7年以上が経過しているもの
・変形やゆがみがあるもの
・ボンベ先端部分にサビが出ているもの
・印字が分からないほど古いもの
もし自宅に上記のようなカセットボンベが残っている場合は、使用を避けます。かならず下記の方法でガスを抜いてから処分しましょう。中身が残ったまま捨てると、ゴミ収集車内でガスが漏れて、火災の原因に。しっかりと内部のガスを出し切ってから、自治体で指定された分別方法で廃棄します。
カセットボンベの廃棄方法
【STEP1】風通しのいい場所を選ぶ
屋外の風通しの良い場所で、周囲に火の気がないことを確認します。ベランダなど囲まれた場所は、排出したガスがこもりやすいため非常に危険。ベランダでの作業は絶対にNGです。
【STEP2】ガスを抜く
キャップをとり、先端を下向きにして、コンクリートなど硬い所に押し付けます。 液体状のガスが、シューと出て、気化していきます。(なお、缶に穴をあけるとガスが噴出して途中で止められなくなり危険ですので、ガス抜きのために缶に穴を開けるのは絶対にやめましょう)
【STEP3】空になったことを確認
ボンベを振って「シャカシャカ」と音がしなければ、ガスが抜けて空になった状態。まだ音がする場合は、空になるまで出し切りましょう(缶が冷えきってガスが出ない場合は、缶を少し手で温めてから行います)。あとは、お住まいの地域のごみ出しルールに則て廃棄してください。
正しい場所で安全に保管
湿気がないところ
カセットボンベの容器は鉄製が多いので、湿気があるとすぐにサビてしまいます。サビによってバルブが取れるなど容器の一部が劣化し、ガスが漏れるおそれがあるため、乾燥した収納場所を選びます。
直射日光の当たらないところ
カセットボンベが直射日光に当たると、容器内部の温度が上がりガスが膨張し、容器が破裂するおそれがあります。破裂した容器の近くに火の気があれば引火する危険があるため、保管場所に日光が当たらないことを確認しましょう。また屋外の物置などは夏の日中、かなりの高温になるため、同様に避けるべきです。
気温変化が穏やかなところ
冷暖房が当たるなど1日のうちで気温が大きく変化する場所では、カセットボンベの容器表面が結露し水滴が発生するおそれがあります。容器は鉄製が多いので、水分が付着するとサビが発生し、容器の劣化によるガス漏れを引き起こしかねません。
圧力をかけない
高い場所に置いて落下したり、上に物を置いて圧力をかけたり、誤って足で踏んだりするような場所は避けましょう。いずれも容器が変形する原因になり、ガス漏れのおそれがあります。
まとめ:ローリングストックを活用して
カセットコンロ&ボンベは冬の食卓やアウトドアでの活躍だけでなく、防災用品としても重要なアイテム。いざという時に使用期限が切れていたり、十分なストックがなくて使えないと非常に困ります。日頃から多めに用意し、使ったら買い足す「ローリングストック」を実践するのがおすすめです。鍋料理などカセットコンロの活躍が増える季節、ご自宅の冬防災を改めてチェックしてみてください。
執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
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