Vol.72

キッチンに防災対策を!暮らしを守る7つの約束

地震発生時のキッチンは危険地帯

過去の震災では、炊飯器や鋳物ホーロー鍋が軽々と飛び交うのを多くの被災者が経験・目撃したそうです。刃物でケガを負ったという話も少なくありません。家の中でもキッチンは滞在時間が長いだけでなく、鋭利なもの・重いものが集中するので、とくに防災対策が必要なエリアです。

軽いものでも対策は必須

冷蔵庫や食器棚は、しっかりと壁などに固定しましょう。コーヒーメーカーやミキサーなど小型の家電であっても、かならず滑り止めなどの対策を軽いトースターでも、勢いよく飛んでくれば危険そのもの。わが家でも、100円ショップに売っていた厚手の耐震ジェルシールをトースターの足に貼り付けています。

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7つの約束がキッチンの安全を守る

いざというとき明暗を分けるのは、日頃からの行動次第。ちょっぴり面倒でも、対策を講じておくことで悲惨な事故を防ぐことができるので、下記7つのポイントは必ずおさえていただきたいものです。

【1】冷蔵庫・背の高い食器棚には転倒防止器具を設置
【2】割れもの、重いものは低い位置に収納(キャスターはロック)
【3】すべての棚板には滑り止めシートを敷く(家電にも)
【4】物が飛び出さないよう棚の扉には留め具や耐震ラッチを設置
【5】包丁や菜箸など、鋭利なものは使い終わったらすぐに収納
【6】中身の入った鍋をコンロに放置しない(冷蔵庫かシンクへ)
【7】初期消火ができるよう消火器を用意しておく

お味噌汁や煮物の入った鍋をコンロに置きっぱなしにすると、地震で滑り落ちて、掃除が大変なだけでなく避難経路を塞ぐことにもなりかねません。料理の入った鍋は原則として冷蔵庫、もしくはシンクの洗い場に置いて、床に落ちないよう工夫を。また火を扱うキッチンには、家庭用の消火器をかならず用意しておきましょう。

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転倒防止グッズは「併用」が鉄則

食器棚など家具の転倒対策は、L字金具などを使った壁や柱への固定が基本。ただし賃貸などで家具・家屋を傷つけられない場合には「耐震ジェル」や「ストッパー」や「突っ張り棒」を使うしかありません。

ところが、いずれのアイテムも単体で使っただけでは期待する効果が得られない場合が。東京都が行った転倒防止グッズの性能テストでは、どのタイプの商品を使った棚も、震度6強の揺れには耐えられず転倒する結果に終わりました。

突っ張り棒だけでは棚は転倒した

一方で、「突っ張り棒+耐震ジェル」や「突っ張り棒+ストッパー」のように、家具の上下それぞれに対策グッズを組み合わせて併用することで転倒防止効果が高まるケースが確認されました。組み合わせ後の強度は、なんとL型金具に相当。以下の動画では、その効果を確かめることができます(出典:東京くらしWEB

まとめ:まずは1つ対策してみて

大きな地震に襲われる日は、この記事を読んだ今日かもしれません。大切な命と暮らしを守るために、今だからできることがあります。すべての対策を一気にやるのは大変でも、どれか1つだけでもいいので、まずは実践してみてください。これを機に、すぐに行動を起こしていただければ幸いです。

執筆・監修:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士

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出典

商品テスト結果「家具転倒防止器具の性能」/東京都

https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/test/kagu_tentouboushi.html

目次

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