Vol.154
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停電前に対策を!備えておきたい身近な8つのマストアイテム
防災士おすすめ対策グッズ
いま電気が止まったら、何日間そのまま暮らせるでしょうか。停電は家での過ごし方だけでなく、お買い物など社会的な活動のスタイルまで一変させてしまいます。電気が使えない状況でも、復旧までの数日を生き延びられるよう備えておきましょう。過去の停電時に「あってよかった」という声が多いアイテムを一覧にまとめました。
あってよかった | 防災士からのアドバイス |
---|---|
防寒着(冬季) | 春先でも朝晩は冷え込むため、真冬の上着を用意して。 毛布や新聞紙さえもフル活用しましょう。 |
ボディシート(夏季) | 真夏でも冷水だけで入浴するのは意外と大変。 こまめに汗を拭いて衛生的な暮らしを心がけて。 |
使い捨てカイロ | 手元で発熱してくれるカイロは冬季の命綱。 夏場は叩くと温度が下がるアイスパックの用意を。 |
調理不要の食べ物 | レトルト惣菜や缶詰、お菓子などは、 普段から多めに買う習慣にしておくと安心。 |
カセットコンロ | 調理にも暖を取るにも、煮沸消毒にも使える。 普段からガスボンベを多めに備蓄して。 |
電池式・充電式ライト | スマホのライト機能はバッテリーの消耗大。 おきっぱなしの懐中電灯の電池は切れていませんか。 |
小銭 | キャッシュレス決済やレジが停止する場合も。 お釣りが出ないことを想定して。 |
モバイルバッテリー | スマホや小型家電の延命に欠かせません。 電池式だとさらに安心(電池は多めに用意)。 |
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「停電だけ」ならトイレは使える
断水が起きていたり、水道管がダメージを受けるような災害が起きた場合は、すべてのトイレが使用できません。汲みおいた水で、無理やりトイレを流すのはNG。自宅のトイレが無事そうに見えても、流した先で配管が破損していて逆流したり、集合住宅では下階の部屋から汚水が溢れてしまうことがあるからです。
送電線の断線や計画停電のように「電気が止まっただけ」であれば、トイレを使用することができます。一般的な水洗トイレは、水を流すことに電力を使っていないからです。
ただし、近ごろ人気のタンクレストイレ(直結した水道水を流すタイプの、貯水タンクを併設していないトイレ)は注意が必要です。このタイプのトイレは、排水のために電磁弁を使っているので、停電すると水が流せません。とはいえ各メーカーは、停電時でも排水するためのレバー等を便器の裏側に設置しているので、ご自宅のトイレの停電時の使い方を平時に一度チェックしておきましょう。
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スマホは延命を最優先
停電下のスマホは、バッテリー切れまで時間との勝負。情報収集や連絡に欠かせないスマホを1秒でも長く延命できるよう、すぐに設定を変更しましょう。
■画面の明るさを下げる
■低電力/省電力モードに切り替える
■プッシュ通知の設定を切る(通知情報の取得に電力を消費)
■Wi-Fi、Bluetoothを切る(電波を探すのに電力を消費)
■位置情報サービスを切る(GPS取得に電力を消費)
■アプリの自動更新設定をオフにする
■使っていない起動中のアプリを終了する
■スマホを使わないときは機内モードにする
冷蔵庫は「開けるべからず」
計画停電や台風の接近など、事前に停電が予測できる場合は、冷蔵室の食品は減らしておきましょう。冷凍庫はその逆で、なるべく食品を多めに入れて凍らせておきます。凍った食品は停電後、保冷剤として庫内温度が上がるのを防いでくれるからです。保冷剤を多めに凍らせて、冷蔵室に移しておくことでも保冷効果が期待できます。
冷却機能が失われた冷蔵庫は、クーラーボックスと同じ状態に。ドアを開けるたびに冷気が逃げ、外の温かい空気が庫内に入ってしまいます。庫内の冷たい温度を少しでも長くキープさせるために、冷蔵庫を開く回数・時間を極力短くすることがポイントです。
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まとめ:電気のない暮らしを想像して
いま電気が通っているうちだから備えられることが、たくさんあります。ほんの一晩だけでも、すべての電気を使わない生活をシミュレーションしてみると良いでしょう。もしものとき大変な目に遭うかどうかは、ちょっとした事前準備の有無にかかっているものです。
執筆・監修:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士
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