Vol.168

マグニチュードとは?2増えるとエネルギーは1000倍に!仕組みをわかりやすく解説

地震が起きると、テレビなどですぐに「震度」が表示され、揺れの強さを知ることができますよね。でも、地震の大きさを表す方法としては、「震度」以外に「マグニチュード」という数字で表されることも。

地震の大きさを表す「マグニチュード」ですが、「そもそも地震の規模ってどういうこと?」と疑問に思う人も多いかもしれません。そこで今回は、「マグニチュード」について、できるだけ分かりやすく説明します!

震度とは?揺れの強さを示す指標

まずは、馴染みのある「震度」について説明します。「震度」とは、その場所がどれくらい揺れたかを表す基準です。

例えば、「今回の地震では、○○市北部が震度5、○○市南部が震度3でした」というように、同じ地震でも場所によって揺れの強さが違います。震度を見ることで、それぞれの地域がどのくらい揺れたのかが分かり、被害の大きさを予測しやすくなります。

ちなみに、震度は 0~4、5弱、5強、6弱、6強、7 の10段階に分かれています。

震度2 … 室内にいる人が揺れを感じる
震度4 … はっきりとした揺れで驚く人が多い
震度5 … 物につかまりたくなるほどの揺れ
震度6 … 立っているのが難しくなる

このように、震度が大きくなるほど揺れの影響も強くなります。

実は、1996年3月までは震度の数値は人の体感や周囲の状況から推定されていました。

しかし、震度の基準が改正され、1996年4月以降は全国に設置された「計測震度計」によって、自動で震度が観測されるようになりました。これにより、より正確で客観的な震度の発表が可能になったのです。

マグニチュードが小さくても油断は禁物!

一方で、マグニチュードは「地震そのものの規模」を表す数値です。つまり、地震が放出するエネルギーの大きさを示します。そのため、1つの地震につき1つのマグニチュードしかありません。

マグニチュードが大きくても、震源から遠い場所では揺れ(震度)が小さくなることがあります。逆に、マグニチュードが小さい地震でも、震源が近いと揺れが強くなり、震度が大きくなることもあります。そのため、震度が小さく見えても油断せず、状況に応じて適切に対応することが大切です。

マグニチュードが2増えればエネルギーは1000倍!

マグニチュードが1増えると、地震のエネルギーは約32倍になります。さらに2増えると、32倍の32倍となり、約1000倍のエネルギーになります。

例えば、マグニチュード8の地震は、マグニチュード6の地震の約1000個分のエネルギーに相当します。このように考えると、マグニチュードが少し違うだけでも、実際の地震の規模には大きな差があることが分かりますね。

マグニチュードは以下のように分類されます。

・1~3:微小地震(感じないことが多い)
・3~5:小地震(揺れを感じるが、大きな被害は少ない)
・5~7:中地震(建物に被害が出ることもある)
・7以上:大地震(広範囲で被害が発生)
・8以上:巨大地震(壊滅的な被害の可能性)

2011年の東日本大震災では、日本史上最大規模のマグニチュード9.0を観測しました。また、2024年の能登半島地震ではマグニチュード7.6と大きな揺れが発生し、深刻な被害をもたらしました。

地震大国・日本では、想定されるマグニチュードや震度を理解し、防災に役立てることが大切ですね。

執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:SAIBOU PARK

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