Vol.152
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あってよかった!雪道の立ち往生に備えたい8つのマストアイテム
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タイヤだけじゃない必須の備え
スタッドレスタイヤに履き替える季節がきたら、車内の備えも同時にアップデートしましょう。雪国にお住まいの場合はもちろん、降雪の可能性がある地域へのドライブ前には、かならず万全の備えを。
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もし自分の車が立ち往生したら
大雪や吹きだまりなどでご自身の車が動かせなくなった場合は、JAFなどのロードサービスなどに救助を依頼します。ハザードランプを点灯、停止表示板を置くなど、車が目立つようにしましょう。もし避難できる場所がない場合は、消防(119番)や警察(110番)に連絡し、車の中で救助を待ちます。
防災士おすすめ車内備蓄アイテム
もし雪で立ち往生してしまったら、車内ではどんな時間を過ごすことになるでしょうか。過去の立ち往生に巻き込まれときに「あってよかった」という声が多いアイテムを一覧にまとめました。
あってよかった | 防災士からのアドバイス |
---|---|
スコップ | 雪かきの必須アイテム。 小型のものでも、かならず用意を。 |
長靴/手袋 | 大雪の中での雪かき作業を見越して。 水を通さない素材を選ぶと◎。 |
予備の上着 | インナーダウンやウインドブレーカーなら 普段着にプラスしやすくおすすめ。 |
カイロ | 数時間にわたって暖をとるために必須。 使い捨てカイロ数枚を常備して。 |
毛布/寝袋 | 車中泊になった場合に備えて。 アルミシートでも代用可能。 |
非常食 | ようかんなど、カロリーの高いものを。 カロリーの摂取は体温を生みだします。 |
飲料水 | 脱水症状を防ぐため、かならず用意。 定期的に買い替える習慣を。 |
携帯トイレ | 近くに用を足せる場所がないことも想定して。 非常用トイレなら密閉できるので安心。 |
警戒すべき「一酸化酸素中毒」
雪による立ち往生で、まず気をつけるべきなのが一酸化炭素中毒です。車の排気ガスには、一酸化炭素が含まれています。排気口(マフラー)が雪で埋もれてしまうと、排気ガスは床下などにたまり、ボディの隙間や外気導入口などから車室内に入り込む危険性が高まります。
一酸化炭素は無臭で色もなく、目に染みるなどの刺激もありません。異変に気付くのは、頭痛や吐き気などの症状が出てからというケースがほとんど。車には一酸化炭素などを除去する排気ガス浄化装置が装着されていますが、触媒は内部温度が一定以上に上昇しないと機能しません。そのため外気温が低い状態でのアイドリングでは一酸化炭素などが排出される危険性が高まります。したがって、異変を感じる前に自衛策を取ることが欠かせないのです。
一酸化炭素中毒の予防策として最も重要なのが、マフラーの周辺をこまめに除雪することです。JAFによるユーザーテストでは、クルマがボンネットの上まで雪で埋まった状態でエンジンをかけても、マフラー周辺を除雪しておいた場合は、車内のCO濃度はほとんど上がらないという結果が出ています。
雪が降り続け、立ち往生が解消しないという事態まで想定して、除雪はすこし広めに行います。広めに除雪することで、雪を避ける場所がなくなるのを防ぎます。出入り口を確保するため、ドア周辺の雪かきも大切です。
雪は食べないこと
喉が乾いても、手近な雪を口にするのはNG。きれいに見える雪でも、空気中のチリなどを含んでいるため、とても衛生的とはいえません。冷たいものを口に入れれば、体温を奪われてしまうという意味でも、雪に手を出すのは危険。あらかじめ車内備蓄として飲料水を用意しておきましょう。
体温を逃さないために
雪による立ち往生は、拘束時間が長くなりがちです。夜の車内は冷え込みますが、暖房(エンジン)を付けたまま就寝するのは非常に危険。寝ているうちに積もった雪がマフラーを塞ぎ、排気ガスが逆流して車内に流れ込んでしまいます。最悪の場合、そのまま一酸化炭素中毒になってしまうことも。できる限りエンジンを切って、毛布や寝袋などの防寒具を使い、体温の低下を防ぎましょう。
エコノミー症候群に注意
また、エコノミー症候群のケアも欠かせません。長時間、同じ態勢で座っていると下半身の血流が滞り静脈の中に血栓(血の塊)ができます。のちに歩きだしたとき、この血栓が血流に乗って肺まで到達し動脈を塞ぎ、胸の痛みや呼吸困難、失神などを引き起こすエコノミー症候群。最悪の場合は命に関わる場合も。
厚生労働省が発表している予防対策には、足の指のグーパー運動や足を上下につま先立する運動、ふくらはぎを軽くもむなどの手段があります。シートをリクライニングさせたりフルフラットにして横になるのも、エコノミー症候群の防止に有効です。
まとめ:車での滞在を快適に
備えの基本は、「まさか自分が」と思わないこと。雪道を走る車の基本装備として、スノーチェーンや牽引ロープ、スノーヘルパー(スタックヘルパー)といった車の装備だけでなく、車内での滞在をサポートするアイテムをしっかりと用意することをおすすめします。
執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
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