Vol.154
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内見のチェックポイント一覧!賃貸で絶対に失敗しないコツと当日の持ち物
物件に求めるものは
新生活の物件探しはQOL(生活の質)に直結します。安心して暮らせる拠点を見つけるべく、この記事では部屋探しの内見で役立つチェックリストを用意しました。かなり細かな内容ですが、いいなと感じた物件では念入りな確認を。コピペできますので、物件ごとにメモを作成してご活用ください。
内見でのチェックリスト
◆周辺環境
□付近にはどんな人たちが往来しているか
※朝と夜、平日と祝日で大きく異なる場合があるので注意
□スーパーやドラッグストアなど生活必需品を買う場所と価格の相場
□周辺カフェの喫煙席・禁煙席の比率
□周辺コンビニの品揃え(地域のニーズを反映)
□最寄りの消火器・AEDはどこに設置されているか
□ハザードマップで周辺の災害リスクを確認する
□最寄りの避難所はどこか
◆共同部分
□オートロックがあるか
□防犯カメラがあるか
□宅配ボックスがあるか(使用状況も確認)
□住民向けの貼り紙はどんな内容か
□ゴミ捨て場はどこか、専用か
□24時間ゴミを出せるか
□ポスト周辺やゴミ置き場が荒れていないか
□専用の自転車置き場があるか
□どんな自転車が多いか(住民像を知る)
□近隣の玄関前には何が置いてあるか(住民像を知る)
□エレベーター以外の避難経路は確保されているか
□避難経路になる廊下や階段に物が置かれていないか
□外壁に大きな亀裂が入っていないか
□耐震・免震工事がなされているか
◆部屋全体
□入居前に業者によるクリーニングが入るか
□どこまでクリーニングしてくれるのか
※傷んだ壁紙の貼り替え、備品の交換など対応範囲の確認
◆玄関
□しっかり防犯対策できる施錠ができるか
□冷蔵庫やベッドなど大型家具の搬入に十分な広さがあるか
◆ネット環境
□スマホが電波を十分に拾えているか
※室内の色々な場所で確認する
□建物全体で契約しているインターネットがあるか
□LANコンセントの場所はどこか
□LANコンセント付近にルーターなどを設置するスペースや電源があるか
◆テレビ端子/アンテナ端子
□どこに設置されているか
※必要なテレビ線の長さやテレビ本体の設置場所を左右する
□付近に電源があるか
◆電源(コンセント)
□室内すべての設置場所、高さ、口数を確認する
◆収納
□クローゼットやキッチンの全収納スペースの容量を確認
□追加でキャビネットなどを置くスペースがあるか
□押入れやクローゼット内部の隅にカビなどの跡がないか
◆扉
□開閉の向き
□スムーズに開閉できるか
□どこまで開くか、生活動線を邪魔しないか
□壁や家具にぶつかって傷めることがないか
◆壁
□柱の位置
□隣人の生活音が聞こえないか
□軽く叩いたときに中身が詰まっているような音か
※空洞に響くような音の場合は壁が薄い
※押入れなど収納スペースの壁は薄いことが多いので注意
□壁紙が破れている部分がないか
□壁紙に汚れ・カビ・変色がないか
□壁紙にしみついた臭い(タバコやお香などの臭い)がないか
◆天井
□雨漏りの跡がないか
□上階の住人の生活音が聞こえないか
◆床
□大きな傷や歪みがないか
□傾いていないか(スマホの水平器などを活用)
□足音が下階に響かないか
◆窓
□方角はどちら向きか
※南向きでも大きな建物や樹木があると暗くなるので注意
□朝から夕方までの日当たりはどうか
□プライバシーが確保されているか(視線など)
□窓を触って外の熱気・冷気を感じないか
□窓を開けたとき部屋全体の風通しが良いか
□窓を開けて気になる臭いがないか
※近隣に飲食店や工場等がある場合は営業時間中の排気に注意
□見渡して近隣に大規模工事など長期的な騒音リスクがないか
□外の音が遮断されているか
□窓周辺のサッシ・窓枠・壁紙が変色、カビていないか
※ここに異変があると結露しやすい可能性が高い
□しっかり防犯対策できる施錠ができるか
□カーテンレールは何本ついているか
□窓のサイズを測る(カーテンなどの用意に必須)
◆キッチン
□冷蔵庫の設置場所
□サイズ、高さを採寸
□電源があるか(調理家電用)
□調理場や洗った食器を置くスペースがあるか
□冷蔵庫から調理場・食卓への食事動線を確認
◆備え付けの設備
エアコン
□「設備」なのか「残置物」なのか※
※詳細は後述部分を参照
□何年製の製品か
□フィルターが清掃されているか
□業者によって内部まで洗浄されているか
□運転できるか
コンロ
□「設備」なのか「残置物」なのか※
※詳細は後述部分を参照
□コンロの種類はガス・IH・電気コンロか
□焦げつきなどの状態を確認
□何口あるか
□魚焼きグリルの有無
□プロパンガスか都市ガスか
照明
□「設備」なのか「残置物」なのか※
※詳細は後述部分を参照
□各部屋どんな照明がついているか
□どこに何個のライトがあるか
□引掛シーリングかダクトレールか
◆トイレ
□温水便座(ウォシュレット)があるか
□温水便座が「設備」か「残留物」か※
※詳細は後述部分を参照
□水圧の確認
※弱すぎると流れが悪く、強すぎると飛び散る
□換気扇の換気力が弱っていないか
□便器付近には電源があるか
※電源がないと後付けの温水便座の導入は不可
◆収納
□クローゼットやキッチンの全収納スペースの容量を確認
□追加でキャビネットなどを置くスペースがあるか
□押入れやクローゼット内部の隅にカビなどの跡がないか
◆扉
□開閉の向き
□スムーズに開閉できるか
□どこまで開くか、生活動線を邪魔しないか
□壁や家具にぶつかって傷めることがないか
◆浴室
□水栓タイプ
※温水・冷水が別々の2ハンドルか、温度調節できるシングルレバーか
□シャワーの水圧は十分か
□壁・床・蛇口・排水口に汚れが蓄積していないか
□出入り口のゴムパッキンはカビていないか
□扉にある通気口にカビが生えていないか
□シャンプーなどを置くスペースが十分にあるか
□排水口から風が出ていないか確認
※風が出ている場合は、配管から臭いが出てくる可能性あり
□十分に換気ができるか
□浴室乾燥、暖房機能などがついているか
□自動風呂沸かし・追い焚き機能があるか
◆洗面所
□洗剤などの置き場が十分にあるか
□鏡や洗面台が汚れていないか
□電源があるか(ドライヤーや電動歯ブラシ用)
□タオルなどを収納するスペースがあるか
◆洗濯動線
□洗濯機の設置場所はどこか
□設置スペースの採寸
□部屋干しできるスペースがあるか
□脱いで洗って干して収納するまでの動線を確認
◆ベランダ・テラス
□洗濯物が干せるか
□害虫の痕跡や鳥の糞害がないか
□排水溝が詰まっていないか
□2階以上であっても足場等よじ登れる物が外壁にないか侵入経路(防犯)
「設備」と「残置物」
「設備」とは賃貸物件の付帯設備のことで、貸主(大家さん)が設置した設備を指します。よくあるのはエアコン・給湯器・室内照明・ガスコンロ・温水便座などです。故意や不注意で壊した場合でない限りは、貸主が修理交換費用を負担します。
「残置物(ザンチブツ)」は前の入居者が残していった設備のこと。よくあるのはエアコン・室内照明・ガスコンロなどです。これは貸主に修理交換の義務がないため、故障した場合は借主(入居者)が費用を負担します。ただし、修理代を支払うからといって、借主が勝手に修理・処分することはできません。修理交換の義務はなくとも、所有権は貸主にあるため修理前に承諾を得る必要があります。
しっかりと事前に確認を取り、もし部屋に「残置物」がある場合は契約書内で責任の所在を明確にして、修理や撤去にかかる費用のトラブルを予防しましょう。とくに古いエアコンなどは、修理交換費用が高額になることがあるので製造年や劣化状況に注意しましょう。
内見に行くときの持ち物
◆間取り図のプリント
基本的には不動産会社が用意してくれるものですが、すでに受け取っている場合は持参しましょう。
◆筆記具
間取り図に測定したサイズや印象、気づいた点を記入しておきましょう
◆スマホ
カメラ機能、ビデオ機能、方位磁針機能、メモ機能、ライト機能が役立ちます。
◆モバイルバッテリー
内見は1日に数件を回ることも。カメラやビデオ、ライトなどバッテリーの消耗が激しい機能を長く使い続けるのでモバイルバッテリーがあると長時間でも安心です。
◆メジャー
部屋全体の計測を行うので、洋裁などで使うコンパクトなものではなく、3m以上ある金属製のものの方が使いやすいです。
まとめ:安全な暮らしの第一歩
快適な物件に住むことは、安全な暮らしへの第一歩です。チェックリストで物件を確認しながら、自分が大切にしたい条件の優先度を考えてみましょう。自宅にいるタイミングで地震や火災、洪水に巻き込まれることをシミュレーションすることも大切です。暮らしのイメージを持ちながら、お部屋探しを楽しみましょう。
執筆・監修:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士
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