Vol.181

夏休みこそ!家族で防災意識を高めよう!見学できる「防災施設」

これまでに多くの災害を経験してきた日本には、過去の災害の経験と知識を活かした「防災施設」と呼ばれる施設があります。防災施設ではどのようなことが学べるのか、順に見ていきましょう。

「安全な暮らし」のための防災施設

防災施設で体験できることは、施設によってさまざま。災害といっても地震や台風、豪雨など、災害の種類によってそれぞれ違った防災意識が重要となります。

例えば東京消防庁が管理する『本所防災館』の目標は都民の「安全な暮らし」。地震の揺れ体験では、阪神淡路大震災や東日本大震災の揺れを実際に体験できます。
また、消防庁ならではの初期消火や応急救護、煙からの避難要領などを学ぶことも可能。初期消火では実際に消化器に触れることもできるため、緊急時に備えた使用方法を学べます。

『本所防災館』では地震・水害・火災・応急手当など、ジャンルごとにフロアが分かれており、自由見学以外にも体験ツアーを随時開催。都市型水害を体験できるコーナーなども用意されています。入館料・体験料共に無料なのも嬉しいポイントですね。

浸水体験コーナー(対象:小学5年生以上)Flood Section
(出典:東京消防庁HP
防災シアターDisaster Education Theater
出典:東京消防庁HP

気象予報士に会える『気象科学館』

気象庁管轄の『気象科学館』では、気象や地震の観測機器、日本の自然を体感できるシアター、防災知識を学べる装置を展示。気象予報士である解説員が常駐しているため、気象や地震についての疑問を直接尋ねることができます。

『気象科学館』でおこなっている「ウェザーミッション」と呼ばれる体験では、新人予報官になりきってクイズにチャレンジ。体験以外にも気象衛星や海洋気象観測船の模型、気象庁で実際に使用している雨量計なども展示されています。

出典:気象科学館 詳細はこちら

また、気象庁の職員が24時間体制で働いている気象防災オペレーションルーム(天気予報を作成する部屋)や地震火山オペレーションルーム(地震や火山を監視する部屋)を窓越しに見ながら、気象科学館の解説員の説明を聞くことができる現場見学も実施しています。(※現場見学には事前予約が必要です)

出典:気象庁HP 現場見学の様子 詳細はこちら

まるで地下神殿のような「首都圏外郭放水路」

埼玉県にある『首都圏外郭放水路』は、洪水を防ぐための施設なのですが地下神殿のようなビジュアルでも有名です。施設側もビジュアルを前面にアピールしており、人気の調圧水槽見学を目的とした「地下神殿コース」を実施。その他にも3つのコースがあり、非公開だった作業用通路やポンプ室、ガスタービン部、インペラ部などを開放した見学コースもあります。

出典:首都圏外郭放水路 詳細はこちら

地下神殿コースの料金はひとり1,000円からとお手軽。まるでゲームや漫画の世界に迷い込んだような異空間を楽しめます。
防災施設は大人はもちろん、まだ災害を経験していない子どもたちに災害の怖さを知ってもらう良い機会にもなります。災害について「怖い」だけでなく「じゃあどうすれば良いか」といったところまで学べるため、防災意識を高めるためにも家族皆で経験してみてはいかがでしょうか。

執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:SAIBOU PARK/防災士

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出典

東京消防庁/本所防災館

気象庁/気象科学館

国土交通省/首都圏外郭放水路

目次

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