Vol.196
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ハザードマップ外も浸水?千葉豪雨から見直す、今すぐできる10の備え
2026年8月中旬から9月にかけて発生した千葉豪雨や台風25号。被害にあわれた皆さまの暮らしが、一日も早く落ち着きを取り戻すことを心より願っています。
大雨は、降る前から備えられます。千葉で起きたことを振り返りながら、毎日の生活動線を見直してみましょう。
目次
数字で見る、暮らしへの影響
今回の豪雨では、家屋への浸水だけでなく、通勤・通学の足となる鉄道の運休や、低い道路での車両冠水など、私たちの生活圏に広範囲な影響が出ました。
短時間の大雨は、家・移動・ライフラインへ同時に影響を及ぼします。「地図に色がない場所」や「いつもの道」でも、短時間で状況が変わることが分かりました。

千葉市「令和8年8月千葉豪雨に伴う千葉市の被害状況等について(第32報)」、「道路上の豪雨による被災車両の対応状況」
なぜ、ハザードマップの区域外でも浸水したの?
ハザードマップは地域のリスクを知る大切な出発点ですが、地図に色がない場所の安全を「絶対」と保証するものではありません。
都市部で起きやすい「内水氾濫」
都市部などで起こりやすいのが「内水氾濫(ないすいはんらん)」です。
短時間に大量の雨が降り、下水道などで排水しきれなくなると、川があふれていなくても道路や住宅地に水がたまります。
周囲より低い道路、アンダーパス、地下や半地下には特に水が集まりやすくなります。

ハザードマップは「家族の一日」に沿ってチェック
大切なのは、ハザードマップを見なくなることではなく、地図を入口に身近な低い場所まで確かめることです。
・自宅だけでなく、職場・学校・よく使う駅
・通勤・通学・送迎で通る低い道路やアンダーパス
・避難先までの経路と、通れない場合の別ルート
家を出てから帰るまでの道に低い場所がないか、「家族の一日」をたどりながら見てみましょう。
もしも外出中に雨が急変したら
外出先では、「今いる場所」の危険を確認します。気象庁の「浸水キキクル」なら、浸水の危険度を地図上で常時確認できます。
雨が急に強くなったら、地下、川沿い、低い道路、アンダーパスから離れます。すでに道路が冠水している場合は、徒歩・自転車・車のどれでも無理に進まないでください。
鉄道が止まっても、急いで帰ることが安全とは限りません。職場や駅周辺の安全な場所にとどまり、まずは家族へ現在地を伝えましょう。

車での移動は「少しでも水が溜まっている道」は迷わず避ける
現在、国や自治体でもアンダーパスの冠水事故を防ぐための対策が進められています。しかし、ドライバーである私たちが「少しでも水が溜まり始めている道には近づかない」と決めておくことが、何よりの命綱です。
冠水した道路は、水深や路面の状態を車内から正確に判断できません。「前の車が通れたから」と続かず、手前で引き返すか迂回してください。
【重要】車載用ハンマーは「ダッシュボード」ではなく「手の届く場所」へ
万が一、車が水につかり始めたら、シートベルトを外し、ドアや窓が開くうちに早めに脱出します。その際、車の窓ガラスを割るための「緊急脱出用ハンマー」が必須ですが、置き場所には要注意です。

ハンマーを助手席のダッシュボードに入れている方が多いですが、これは絶対にNGです。
車が衝撃を受けたり水没したりすると、シートベルトがロックされてしまい、運転席から手が届かなくなる危険があるためです。
ハンマーは、シートベルトをした状態でもスッと手が届くドアポケットや、センターコンソールの脇などに、付属のホルダーでしっかり固定しておきましょう。
あわせて、自分の車の窓ガラス(合わせガラスは割れない場合があるため)も確認しておくと安心です。
暮らしに馴染む、おうちでの大雨対策
大雨予報が出たら、家の中での準備を始めます。難しく考える必要はありません。
たとえば、普段使いできるモバイルバッテリーを満充電にしてテーブルに出しておく。リビングに置いても違和感のないポーチに重要書類や常用薬をまとめておく。いざという時にサッと持ち出せるように普段から習慣にしておくと安心です。
排水口の掃除や屋外の物の片づけは、雨が強まる前までに。危険が高まってから外へ出ないようにしましょう。
保存版|いつ何をする?大雨への10項目チェックリスト
すべてを一度に完璧にする必要はありません。まずは1つ、できることからチェックしてみてください。
【まず、家族で確認】
□家族の行動範囲(自宅・職場・学校)のハザードマップを見る
□通勤・送迎ルートにある低い道路やアンダーパスを確認する
□連絡がつかない場合の集合場所・連絡方法を決める
【大雨予報が出たら】
□浸水キキクル」や交通情報をスマホですぐ開けるようにする
□外出や車での移動を見直す
□日常使いのモバイルバッテリーを充電し、手の届く場所へ
□携帯トイレや水を確認し、大切な物を上の階・高い場所へ移す
【外出中に雨が急変したら】
□「今いる場所」の危険度を確認する
□地下や低い道路から離れ、冠水箇所へは絶対に入らない
□無理に帰らず安全な場所にとどまり、家族へ居場所を伝える
小さな確認の積み重ねが、いざというときの選択肢を増やしてくれます。「今日からできること」から、一緒に始めてみませんか。
執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:SAIBOU PARK/防災士
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出典
国土交通省/ ハザードマップポータルサイト
国土交通省/ アンダーパスの冠水事故防止に向けたガイドラインを策定
国民生活センター/ 自動車用緊急脱出ハンマーによるガラスの破砕―万が一の水没事故に備えましょう―
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