Vol.154
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備蓄水は、1日ひとり3リットル!多めの水が必要な意外な理由
3リットルは、多くない!
防災備蓄として水を用意するときは「1日3リットルを人数分」と覚えておきましょう。一般的には、最低限でも3日分、できれば7日分以上の備蓄が推奨されています。ちょっと多く感じるかもしれませんが、この量にはちゃんとした理由があるんです。
きちんと水分補給できることは脱水症状の予防はもちろん、エコノミー症候群の予防になります。避難生活では「お手洗いに行きづらい」という理由で、水分補給をためらってしまう方も少なくありません。その結果、脱水症状やエコノミー症候群になってしまう方が災害のたびに発生しています。人間の体は半分以上が水でできています。こまめな水分補給は、どんなときも欠かせないことを覚えておきましょう。
飲むだけじゃない水の使いみち
飲料や料理に使う以外にも、水は避難生活のあらゆる場面で重宝します。例えば水とティッシュがあれば、簡易的なウェットティッシュを作り、食事の前やトイレの後に手指を洗浄できます。簡易トイレを使用するとしても、用を足したあとにはおしり拭きが必要ですよね。
また歯磨きができないときは、口の中をゆすぐだけでもオーラルケアに効果を発揮。濡れタオルを作れば、全身を拭きとることができます。これを使った簡易的な入浴や洗面にも、水は欠かすことができません。
断水は長引く前提で考えておくのが正解
もしも水道局の給水拠点の近くにお住まいの場合や、家族などと協力して給水所から水を運ぶことが難なくクリアできる場合などは、「1日3リットルを人数分」という目安に縛られる必要はないかもしれません。それでも、断水が何日以上続くかは災害のスケール次第。もしも上水道・下水道が利用できなくなるほどの大災害が起きれば、復旧までに長時間を要することは容易に想定されます。むしろ3日間や7日間で復旧したらラッキー、ぐらいの想定で、少し多めに備蓄を用意しておくことが好ましいでしょう。
まとめ:暮らしを支える水を備えよう
水は1日ひとり3リットル、と聞くと「そんなに飲まないよ!」と思いますよね。でもこの3リットルには、飲料や料理用としてだけでなく、衛生管理など生活用水としての水も含まれているんです。災害時に水道の復旧が遅れることも見越して、多めの水を用意しておくことをおすすめします。
必要とする水の量は、季節や個人の年齢や体型、生活習慣によっても変わってくるものです。いっしょに暮らす家族など全員が、もしものときも快適に生活を続けるのに十分な量の水を備えておきましょう。
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執筆・SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士
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