Vol.152
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竜巻から身を守る方法は?秋の突風シーズンに知っておきたい対策
竜巻は秋に発生する
ほんの数分で甚大な被害をもたらす突風。巨大な積乱雲が発達するときに生じる上昇気流から発生する竜巻や、積乱雲から吹き下ろす激しい下降気流のダウンバーストが有名です。ひとたび襲われると、突風によって建物が倒壊したり、車が転倒したりすることも。トタン屋根や看板などが宙を舞い窓ガラスを割るなど、非常に危険な自然災害です。
気象庁によると突風の発生確認数は7月から11月にかけてが多く、この5か月だけで年間の約70%を占めています。とりわけ年間の半数近い48%は9〜11月の秋に集中しています。前線や台風が発生したり、大気の状態が不安定になりやすいことが原因とされています。
予報や前兆をキャッチ
気象庁は突風の発生を感知すると、半日から1日程度前には「竜巻などの激しい突風のおそれ」として、天気予報などで注意を喚起します。また、1時間後までの間に竜巻等の激しい突風が起きやすい状況であると判断された場合には「竜巻注意情報」を発表します。こういった予報が出ている状況下では、どこで突風が吹いてもおかしくありません。下記のような前兆現象を感じたら、即座に命を守るための行動を起こしましょう。
竜巻発生の前兆
●青空から一転して、真っ黒な雲が近づき、周囲が急に暗くなる
●雷鳴が聞こえたり、雷光がみえたりする
●急に冷たい風が吹いてくる
●大粒の雨や「ひょう」が降り出す
●ゴーという音が聞こえる
●気圧の変化で耳に異常を感じる
さらに常時10分毎に気象庁から発表されている「竜巻発生確度ナウキャスト」を見れば、1時間先までの突風発生予測を10km格子単位で知ることができます。
竜巻やダウンバーストに遭遇したら
突風による被害は、全国各地で突発的に起こります。この地域なら安全、ということはありません。いざというときの対策を知って、もしもに備えましょう。遭遇したら速やかに下記の行動を取り、命を守る行動を。
屋内にいる場合の対策
□シャッター・扉・雨戸・窓・カーテンを閉めて離れる
□地下室や建物の最下階に移動する
□家の中心部に近い、窓のない部屋に移動する
□部屋の隅・ドア・外壁から離れる
□丈夫なテーブルや机の下に入り、身を小さくする
□ヘルメットなどで、頭と首を守る
屋外にいる場合の対策
□飛んでくる物に警戒して周囲に気を配る
□電柱や樹木から離れる(倒れるおそれ)
□橋や陸橋の下を避ける(崩れるおそれ)
□物置や車庫・プレハブなどの仮設建築物から離れる(飛ばされるおそれ)
□頑丈な構造物の物陰に入り、身を小さくする
□近くの水路やくぼみに身をふせる
□鞄や両腕で頭と首を守る
まとめ:自分の危機感覚を信じて
竜巻は非常に短い間に発達し、襲いかかります。テレビやスマホを見ていないタイミングであれば、予報をキャッチするのが難しいことも。周辺が急に暗くなる・急に冷え込む・「ひょう」が降るなど、いつもと違った不穏な気配を感じたら、竜巻が来るかもしれないと思って警戒してください。
執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:D.Sata/SAIBOU PARK/防災士
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