Vol.171

ドローンでスマホの電波を確保!進化を続ける災害時のドローン活用事例

撮影やデータ収集など、様々な場面で活躍するドローン。近年では災害や防災時に活用される事例も増えていますが、具体的な活用イメージが湧かない人も多いのではないでしょうか。実際の災害現場でドローンがどのように使われているのか、詳しく見ていきましょう。

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小型のイメージも強いドローンは、運搬できる重量が気になるところ。しかし、運搬力の高い大型のタイプもあるので心配はいりません。昨年岩手県でおこなわれた防災訓練では、12リットルの水が詰まった段ボール2箱をドローンが軽々と持ち運ぶことに成功しました。操縦していたドローン会社によると、1度に最大40キロまでなら運搬可能とのこと。

現場の状況確認から避難誘導まで

次にドローンの活用が期待されているのが、現場の状況確認と避難誘導の場面です。今年1月におこなわれた渋谷区と東急不動産の官民合同防災訓練では、ドローンに設置されたカメラで被災状況や避難者の状況を確認。搭載されたスピーカーの音声で、被災者を避難場所まで誘導するという活用方法が披露されました。

導入された災害時用ドローンは雨天時なども飛行できる防水・防塵性を備えているほか、夜間や視界不明瞭な環境でも使えるサーマルカメラも搭載。音声をリアルタイムで届ける機能も備わっており、早期の状況把握・対策が重視される災害時に活躍してくれそうです。

たったの1時間で通信エリアを確保!?

最後にご紹介するのが、災害時にスマホなどの電波が使えなくなってしまった場面での活用事例。従来は移動基地局車などが出勤するケースが一般的でしたが、同じ役割を担うことができる小型中継機を搭載したドローンの運用が開始されています。

その仕組みは、ドローンが上空を飛行しながら電波を中継し、臨時で通信エリアを形成してくれるというもの。ドローンは可搬性に優れており、現地到着後からわずか1時間程度で運用を開始することが可能です。一方で、心配なのがドローンのバッテリー切れによる電波の中断。しかし、地上から有線でドローンに電源を供給することで、この問題もクリアできるようになっています。

災害時の支援・対応も、ドローンの進化によって新しい段階に突入しています。今後の進化にも期待しつつ、ぜひドローンと防災の動向をチェックしてみてください。

執筆:SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修:SAIBOU PARK/防災士

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