【防災のプロ推奨】新聞紙の活用術！災害時に役立つ便利アイデア集

ライフスタイル
【防災のプロ推奨】新聞紙の活用術！災害時に役立つ便利アイデア集

2025.02.25

Vol.164

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新聞紙は防災の万能アイテム　
保温性抜群！災害時の防寒対策に欠かせない新聞紙
断水時にも役立つ簡易トイレの作り方
洗わず何度も使える食器として活躍
新聞紙を薪にして燃料に
まずは遊び感覚で試してみて

新聞紙は防災の万能アイテム　

最近では、ニュースアプリやSNSでニュースを手軽に読む人が増え、新聞を購読する人は減少傾向に…。読み終わった後は、かさばるゴミとして扱われてしまう新聞紙。しかし実は、優れた特性をたくさん持っていることを知っていますか？

新聞紙はさまざまな技術を用いて作られた紙素材です。「軽量」「丈夫」に加え、「吸水性」「保温性」「除湿性」「消臭性」という特徴があります。

この特性を活かすことで、災害時にはマルチに使える優秀なアイテムとして活躍してくれます。一体どのような使い方があるのか、新聞紙を使った防災アイデアをご紹介しましょう。

保温性抜群！災害時の防寒対策に欠かせない新聞紙

よく使われるのが、新聞紙の保温性を活かした防寒対策です。警視庁警備部災害対策課のXでも、大きなポリ袋にくしゃくしゃに丸めた新聞紙を複数入れて、その中に足を入れるという方法を紹介。

ひざ掛けのような感覚で使用でき、保温効果でじんわりと足元を温めてくれます。避難所などでは十分な暖房設備がない場合も多いため、防寒対策の有効な方法といえるでしょう。

また、丸めて衣類とインナーの間に入れたり、腹巻のようにお腹に巻いて体温を逃げないようにする方法も。さらに靴下の上に新聞紙を巻いて、その上からもう1枚靴下を履くことで、足先の保温にも効果的です。

断水時にも役立つ簡易トイレの作り方

もう1つの使い方として代表的なのが、簡易的なトイレとしての使い道。実は、新聞紙には吸水性にプラスして消臭性もあります。簡易トイレの作り方はとっても簡単。

ビニール袋にちぎって丸めた新聞紙を敷き詰め、段ボールなどにかぶせれば完成です。断水などの影響でトイレの水が流せない場合などには、役に立つこと間違いなしですよ。

洗わず何度も使える食器として活躍

意外と重宝するのが、食器として使う方法です。新聞紙はもともと丈夫な素材であり、折るとしっかりとした形を作ることが可能。食器として使用する際は、新聞紙を重ねて食器の形に折り、その上からラップやビニール袋をかぶせて水分で濡れないようにします。

紙食器の作り方（埼玉県庁）

ラップやビニール袋を変えれば何度でも利用ができて衛生的。さらに、捨てる際は紙皿のように処分できるので使いやすさも抜群です。

新聞紙を薪にして燃料に

防災グッズとしてもアウトドアグッズとしても使えるのが、新聞紙で作る「薪」。薪として使用するためには、事前の準備が必要です。

@hanakoko（ハナココ）さんは、新聞紙を使った紙薪の作り方と効果的な使い方について、YouTubeで詳しく解説しています。
@hanakoko（ハナココ）さんの動画はこちらから

YouTube【防災】警視庁災害対策課推しの紙薪の作り方と効果的な使い方（＠hanakokoさん）

まずは、ちぎった新聞紙をバケツなどに入れて水で濡らしましょう。しっかりと濡れてほぐれたら、水分を絞りながらサランラップなどの芯に巻き付けて成形していきます。そして、芯から引き抜いてカラカラになるまで乾かせば完成。

普通の新聞紙を燃やす時よりも、格段に燃えやすく火もちもよいとのこと。ただ、水を使い、出来上がりまでに時間がかかるため、普段から作ってストックしておくのが良さそうです。

子供とワークショップ感覚でスリッパを作ってみるのもおすすめです。楽しみながら防災の知識やスキルを身につけることができ、防災意識を日常的に育むきっかけとなるでしょう。

防災スリッパの作り方（防災科研）

まずは遊び感覚で試してみて

さまざまな活用方法がある新聞紙。実際に使いこなすには、事前に試してみることが大切です。まずは災害のない日常やアウトドアシーンの中で、家族みんなで楽しみながらチャレンジしてみませんか？

遊び感覚で遊ぶことで、いざというときにも落ち着いて活用できるようになります。普段から防災グッズの1つとして保管しておくと安心ですね。

執筆：SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修：SAIBOU PARK