“備え”を無理なく日常に取り入れる【日常備蓄】とローリングストックのすすめ

ライフスタイル
“備え”を無理なく日常に取り入れる【日常備蓄】とローリングストックのすすめ

2025.05.15

Vol.175

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防災備蓄の重要性は分かっていても、なかなか面倒で準備をすすめられないという人も多いのではないでしょうか。今回はそんな人向けに、災害時に役立つ「日常備蓄」の方法を紹介します。

防災用ストックはハードルが高い？
少し多めに買っておく「日常備蓄」とは？
日常備蓄と一緒に「ローリングストック法」を実践

防災用ストックはハードルが高い？

防災のための備蓄というと、水を用意し、非常食を用意しなければならないと思っていませんか？もちろん「防災用備蓄」は大切ですが、いつ訪れるか分からない災害のために、わざわざ非常食を用意することを面倒に感じる人も少なくないでしょう。
どうしても非常食は「美味しくなさそう」「高い」といったイメージが強く、また長期保存が可能といっても数年で賞味期限は切れてしまいます。せっかく揃えても賞味期限が切れてしまえば再度準備する必要があるのも、備蓄準備を開始するハードルを高くしているのかもしれません。

本題からすこし脱線してしまいますが、もし非常食って何を選んだらいいかわからない、美味しさが気になっているという方は、SAIBOU PARKの「非常食3日間満足セット」がオススメ。発売以来、入荷待ちが絶えない人気商品です。

レビュー記事はこちら：非常食だけで3日間生活！試してわかった人気セットが愛される秘密

少し多めに買っておく「日常備蓄」とは？

とはいえ、災害はいつ来るか分からないからこそ備えておくべきもの。わざわざ防災用としてストックすることが面倒な場合は、「日常備蓄」を意識してみませんか？

日常備蓄とは、シンプルに言うと「普段使っているものを少し多めに買っておく」という考え方。実際に災害が起きたら、すぐに非常食を食べるわけではなく、まずは冷蔵庫に入っている食材や、普段使っている缶詰めやレトルト食品を食べ、それが無くなったら非常食を食べます。
そのため普段から使っている食料が少し多めにあるだけで、急に食べ慣れないものを食べる必要もなくなり、避難生活がかなり過ごしやすくなります。

見落としがちな栄養バランスを意識して

日常備蓄で意識したいのは、栄養のバランス。パンやカップ麺などの主食も大事ですが、主食である分比較的早い段階で行政や支援物資で配布されます。そのため、備蓄としては炭水化物以外の食べ物を意識して用意しておきましょう。

◾️主食（炭水化物）
・パンやカップ麺などは大切だが、支援物資で配布されやすいため備蓄の優先度は低め。
◾️タンパク質
・魚の缶詰：さば缶、ツナ缶など
・肉類の缶詰：焼き鳥缶、コンビーフなど
・レトルト食品：カレー、牛丼の具など
◾️ビタミン類
・フルーツ系：みかんの缶詰、桃の缶詰、ドライフルーツなど
・野菜系：野菜ジュース、フリーズドライの野菜、コーン缶詰など
◾️食物繊維・ミネラル類
・わかめスープや海苔、豆類の水煮缶
・焼くだけで食べられる根菜類（日持ちするじゃがいも、さつまいもなど）

調理が十分にできるのであれば、寒天や切り干し大根などの乾物系も活躍。地域や家庭に伝わる昔ながらの日本の保存食を見直してみるのもオススメです。
そして、忘れていけないのが、熱源の確保。ガス・電気が復興するまで簡単な調理はできるよう、カセットガスボンベのストックも忘れずに。

日常備蓄と一緒に「ローリングストック法」を実践

日常備蓄と一緒に取り入れたいのが「ローリングストック法」です。ローリングストック法とは、備蓄してあるものを古い順に食べ、食べた分だけ新しく買い足すという考え方のこと。

日常的にローリングストックしておくと、「これは美味しくなかったからストックはしなくていいかな」「調理がしにくいから別の商品を見てみよう」など、備蓄の見直しがしやすくなります。

「備え」る手段は色々ありますが、自分に合ったスタイルでとにかく試してみる。何事も最初の一歩がもっとも大切です。まずは「日常備蓄」という考え方を取り入れて、できる範囲から始めてみてはいかがでしょうか？

執筆：SAIBOU PARK MAGAZINE編集部
監修：SAIBOU PARK/防災士